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プトレマイオス・マリッジ・トラベル

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 出港のサイレンが鳴った。私たち二人は船に乗って旅を始める。小惑星が丸い窓を横切っていく。それらの中に輝く何かが見える。
「あれは?」
「魂の光さ」
「うそつき……」
 私たちの体は生きている。船に線路はないし、黒曜石もない。アナウンスが告げる。テブリのベルトが近づいていた。見れば丸い窓の外側に砕けたゴミたちが漂っていた。私は一つ一つをアクセサリーのように吟味した。ゴミの中に、人形を見つけた。私はそれが自分と同じように見えた。彼の手が私の手を握る。温かさに私は船内へ意識を戻す。彼はここにいた。そのことをすっかり、忘れてしまっていたのだ。