小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

#2 身勝手なコンピューター セルフセンス

INDEX|20ページ/21ページ|

次のページ前のページ
 

「彼らが隠れられる所などないはずです」
「・・・ということは、まさか」
「はい。恐らくそうでしょう」
二人は神妙な面持ちで、お互いを見た。
「教授が行方不明になった時と同じです。量子コンピューターが彼らの存在を消してしまったのではないでしょうか?」
「いや、そうだとしても、もうコンピューターは破壊されてしまったよ。彼らの存在は、消滅してしまったと言うのか?」
「そうかもしれません」

Pruuuuuuuuuu・・・Pruuuuuuuuuu・・・・・・

 突然、通信モニターの呼び出し音が鳴った。カズはラボの入口からゆっくり後退りし、外を注意深く凝視したまま、モニターまで辿り着いた。そして受信のボタンを押した。

「チョウ様、何が起こっているんです・・・」
「カズ・・・」
その声にカズは、慌ててモニターを見た。
「え? 母さん? どういうこと? なぜそこにいるの? チョウ役員は?」
「睦美君なのか?」
ロボットの姿をした飛鳥山教授もそのモニターの映像に問いかけた。そこにはカズの母、宇野睦美の姿が映し出されていた。
「先生なのですか?」
睦美はそのロボットに問いかけた。