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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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#2 身勝手なコンピューター セルフセンス

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「これは、何者だね?」
カズはモニターを見た。そこには5~6人が研究所のシャッターをこじ開けて、進入する場面が映し出されていた。中には自動小銃を肩から下げた者もいる。
「侵入者だ。防護壁を閉じます」
カズは、非常事態時のプロトコルに沿って、廊下の防護壁を閉めた。しかしそれは火災発生時の防火シャッターのようなもので、大した足止めにはならないだろう。そして、廊下を走る進入者たちの映像を画面で確認した。
「テロリストのようには見えないな」
その集団は統一された制服を着ていたが、その動きは訓練された兵士のようだった。カズはその制服の胸に記されたワッペンの文字を拡大すると、
「これは!?」
そこには、『INPhon』ロゴが付けられていた。
「インフォン社のやつらだ」
「インフォン? あの大企業のインフォンか?」
「はい、そうです。STICとはライバル関係にあって、今は買収されようとしていたのです」
 彼らは廊下を走りながら、居住区に辿り着いた。ドアが開いたままのリビングには、アニメが大画面に映し出されている。彼らは慎重に中に突入し、探索を開始した。
「クリアー!」
そして無人であると確認すると、その他の部屋には一切目もくれず、ラボに向かって来る。
「でも、銃を持って突入してくるのはおかしくはないか?」
「そうですね。両社がどういう関係になったかは判りませんが」