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東京都民がいまあるのは厚労省のおかげなのか、というお話


 
例によって図書館に行き、ウイルスの本を手に取ってパラパラとめくっているとその中に、
 
画像:ヒトがいまあるのはウイルスのおかげ!40-41ページ
アフェリエイト:ヒトがいまあるのはウイルスのおかげ!
 
こんなことが書いてあるぺージがあるのを見つけたので借りてみました。去年の暮れに無人貸出機なんていうのが導入され、利用者が自分で機械に掛けて借り出し、返すときは返却ポストに入れるシステムとなっている。
 
そのために、すべての本に電子チップが貼り付けられた。夏からえらい手間をかけて妙なことをやっているなと思っていたらこのためだったか。おれは図書館員に、
「この機械に掛けずに本を持って出ようとしたらブザーが鳴ったりするんですか」
と訊いたら、
「鳴ります」
と応えたが、しかしそんなもの、本をトイレにでも持ち込んでチップのシールを剥がして捨てればいいだけだろう。盗難防止の用を為すものではない。
 
いや、おれは図書館の本を盗んだことなんてないけどね。でも一度、ついうっかり他のものと一緒にしてカバンに入れちまったのを気づかず外に持ち出してしまい、後でこっそり戻しといたことがあったわけです。ほんとですよ。図書館員に訊いたのだってそれが理由だが、とにかくそのシステムは〈ついうっかりの持出〉を止めることはできても盗難の防止はできない。
 
としか言いようがない。なのに大変な手間をかけて、システムもさぞかし値が張るもんだろうけど手間に要したコストの方が莫大なものになってんじゃねえのか。何考えてんだ。コロナの〈禍〉がこの先も果てなく続き、もう誰もが一生マスクを着けて残りの人生を生きるしかないと思ってるのか?
 
だろうな。これで少子化に弾みがつくことであろう。〈弾みがつく〉どころかこれでは女が子供を産むことができない。おれはコロナは増えるどころか本当は減りつつあるのを厚労省は隠していると思っているが、しかし別の風邪ウイルスによる風邪で今年も来年も、その次の年もずっとずっと、日本で千人、世界で百万が死に続けていく。それは変わらん。外国人が来るのを止めても日本国内で日本だけの風邪が生まれて広がるのだ。日本が鎖国していた頃もそうであったに違いないように。
 
ライダー1号風邪・2号風邪・V3風邪・X風邪・アマゾン風邪・ストロンガー風邪という具合に毎年新しい風邪が生まれて広がり日に数人、年に千人ずつ殺していく。それは変わらんが、風邪で千人死ぬことがそれほどまでの〈禍〉だと言うなら今後も誰もがマスクを着けて生きねばならず、検査によって働くことの許されぬ者が無制限に増えて社会はガタガタ。女が子供を産めないから種の存続が不可能となって日本は滅亡する。
 
世界でも人は絶滅する。存続不能が確定したと言えるので既に人類は滅びたと言える、なんて話を、
 
セントエルモの灯
https://2.novelist.jp/68292.html
 
このリンク先に数年前から書いて出してきたのがおれなんだけど、しかし今はこのログの冒頭に置いた本のページの赤で囲った部分の話だ。これは2019年1月、コロナの禍が発生した一年前に出た本なのだが、見せた通り、
 
   *
 
2018年の初頭、厚生労働省が「インフルエンザの予防にマスクは推奨していない」と、異例のコメントを出しました。
 
アフェリエイト:ヒトがいまあるのはウイルスのおかげ!
 
とある。去年はずいぶん百年前の〈スペイン風邪〉で誰も彼もがマスクをしていたという写真をテレビで見せられて、だから「マスクをしないと死ぬ」と脅されてきた感じがあるが、これはつまり当時にマスクが感染の拡散防止の役に立っていたとは今の厚労省は考えてないということじゃないのか。
 
インフルエンザがそうならばコロナもそうじゃないのかとおれは思うがどうなんだろうね。この本を書いた東京理科大学の教授だという武村政春なる人物は〈コロナの禍〉というものをどんな眼で見ているんだろう。こっちの、
 
アフェリエイト:人類を脅かす新型コロナウイルス
 
この本を書いた学者先生様がどう見ているかは容易に想像つくのだけれどしかしこちらは全然わからん。今は「マスクはワクチン」と言う厚労省の真意はなんであると言うのか。
 
感染者の割合は発表されず報道されず、東京都民1300万中推定何万人がいま感染していることになるかを聞いた者がいない。「それを聞かなきゃわからんじゃないか」と言う人間がいない。おれを除いては……ってことは、おれがおかしいのか? おれの頭がおかしいとすれば一応の説明がつくが、10パーならば130万人、20パーなら260万、30パーで390万人が推定感染者数である。おれの考えではそうなるし、こう言わなけりゃわからんじゃないかという考えに間違いがある気になれない。
 
〈緊急事態宣言が出た日の東京都の新たな感染確認数2447〉。これは分数の分子だ。1万人を検査しての2447なら24.47パーセントで東京都民318万人が感染してると推定できる。5千人を検査しての2447なら49パーで630万人もが感染してることになる。なるとわかるがそれは分母がわかるからだ。分母なしに分子だけを示されても、感染が拡大してるようには聞こえるがそう聞こえる気がするだけ。
 
「本日新たに500人の感染を確認。過去最高を更新しました」
「本日新たに600人の感染を確認。過去最高を連続更新」
「本日新たに700人の感染を確認。過去最高を3日続けて更新です!」
 
なんて発表を厚労省は去年の暮れにしていたという話をここ何回か書いてきたけど実際は、ちょっと違うな。グラフにすると、
 
画像:グラフ1
 
こんな感じだった。去年12月に入って急にそれまでの数字を大きく更新する日があるがしかしその翌日にちょっと下がる。しかもその翌日にまたちょっと下がったりするがしかしそのまた翌日に、三日前の更新をさらに大きく更新する。けれどそのまた翌日になるとちょっと下がり、しかし次の日またグンと大きく……。
 
というのを去年の12月は繰り返していた。だから日々のニュースの推移は、
 
「今日は500人。過去最高を大きく更新!」
「今日は480人。歴代2番目の数字です」
「今日は700人。過去最高を大きく更新!」
「今日は680人。歴代2番目の数字です」
「今日は900人。過去最高を大きく更新!」
「今日は880人。歴代2番目の数字です」
 
という感じ。〈過去最高を大きく更新〉と〈歴代2番目〉を繰り返すからグラフに描くとジグザグになる。
 
それが去年の12月だった。妙だろう。本当に増えているならもう少し、
 
画像:グラフ2
 
このようにきれいな幾何級数の線を描いていいはずではないだろうか。
 
グンと上がってはちょっと下がるを繰り返す。これだ。これがおれが見て、「本当は減っているのをごまかしてるな」と感じるところなのだけれども、この説明をこれまでしていなかったね。いかん。ちゃんとせにゃならん。というわけで今回はそのお話なのであります。
 
作品名:端数報告3 作家名:島田信之