偽りの保守政党。惨殺される日本
しかし、これは台湾が中国に支配されていない現在だからこそ可能な同盟であって、僅か数年後には台湾が陥落して実現不可能となっている恐れがある。故に現在の国内政治が為すべきは、新型コロナウイルスを利用した下らない資本家の金儲けではなく、国内経済と国民の暮らしを立て直した上で、敵国の侵略を止める絶好の機会をこそ逃さないように行動することである。こうした考えを理想論や荒唐無稽と断ずる前に、それを実現するために必死で行動や交渉することが彼ら政治家の本来の役目である。
本当に国を守ろうとするならば、それが出来ない愚かな政治家や政権などは一日でも早く崩壊させて、国民から国や民を蔑ろにする悪政を認めないという強い意思表示をしなければならないのだ。
こだわりを持たず現況を俯瞰すれば、現代の日本とその国民は他の何のためというわけでもなく「愚かな国は滅ぶ」という同国以外では当然でしかない事実を日本国家の衰退と滅亡という何よりの惨事をもって証明するためだけに存在しているとしか思えない。「そんなことをしていると日本のように滅んでしまうぞ」と見知らぬ外国人から嘲笑されるために全ての日本国民は悲惨な今を生きている。
「我々はそんな下らないことのために生きているわけではない」とそれを否定するならば、当事者である日本国民が、ただ選挙で投票するだけで十分とは考えず、団結して政治へと働きかけるなど危機感を持って政治に関わり、所属政党にかかわらず悪政を実行あるいは容認し続ける為政者全てを一人残らず落選させて、一刻も早く悪政を改めさせるより他に国家が生き残る道は無いだろう。
それが為されない場合、先人達が必死の思いで残した日本という尊い国家は、現代に生きる日本人達自らによって惨殺されるのみである。
作品名:偽りの保守政党。惨殺される日本 作家名:ナナシ