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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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EMIRI 6 取り敢えず気になるアイツ

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「黒クテ大キナ、ゴキブリダッタノデス」
「なんの話」
「ソレハソレハ、恐ロシクテ、シクシク泣キマシタ」
「・・・・・・」
「日本語ドウデスカ?」
「え?えええ、まあ、ま、普通かな?」
「そ、そうね。普通の日本語でしたよ。テーマは異常だけど」
「ヤッタ。少シズツ、上達デキマシタ」
「それだけ?」
「オワリデス。話ヲ聞イテ下サリ、深クオン礼申シ上ゲマス」
「ゴキブリはどうしたの?」
「私ハ部屋ヲ出タノデ、ドッカ行ッタ」
「ええ? 退治してないの!?」
みのりが大声で言うと
「殺生ハセヌ! 武士ノ情ケ」
そう言うと、ポーリーは小走りに去って行った。
「何あの人?」
みのりがそう言って、ポーリーの後姿を見送っていると、その隙に恵美莉もその場を去っていた。
「ああ! 恵美莉、お金貸してって!」