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桐生甘太郎
桐生甘太郎
novelistID. 68250
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「さよならを言うために」6~9話(完結)

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僕はまた胸が痛んだ。子供は親に対して責任なんか無いのに、ユリはそれを思い込んで、“酷い母親から辛くも逃れて幸福へと歩み出した”とは思えず、“母親を置いてきたのだ”と、自分を責めている。それに、さっきからユリが母親のことを口にする言葉は、「現在進行形」だ。今も同じなのだろう。でも、僕に言える言葉はもう無かった。なぜなら、僕が思い描くユリの母と、ユリの心の中に居る母親は、きっと全然違う人だろうから…。