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桐生甘太郎
桐生甘太郎
novelistID. 68250
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「さよならを言うために」1~5話

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僕はまだ、そんなふうに具体的に考えていたわけじゃない。でも、その夜の印象を言葉にしたなら、多分そんな感じだった。自分で気付いていたのは、“未成年と連絡先交換するって、これもうグレーゾーンに完璧入ったよな…。”ということくらいだ。それでも僕は、SNSアプリに映っている彼女の顔写真にある、悲しみに暮れる影をしばらく見つめてから眠った。