おーまいごっど【完結版】
「朝ごはんの残りだけど、こんなものしかないけど、これからもちゃんとお供えもするから」
「ニャにゃにゅ・・・(許す・・・)」
即、お皿に手を伸ばすマリちゃん。
「へ? それだけで?」
セコビッチは拍子抜け、神様は笑顔で大きく頷いた。
「食い物の恨みは大きいのです。ではマリちゃん、怨念は晴れましたかな?」
「にゃにゃ、ニャーにゃにゃニュにゃにゅ(まだ、もう一つある)」
セニョールは、泣きそうな顔をして近付いた。マリちゃんは口をむしゃむしゃモグモグしながら、セニョールに顔を近付けて、
「ニャンにゃ・・・(おいら、マリちゃんて名前付けられたけど、オスだからニャーーー・・・・」
そう言い残すと、空に舞い上がり消えて行った。
「マリちゃん! それはお母さんに言って・・・・・・」
「ほーほほほほほ。無事、悪霊は退散いたしました」
作品名:おーまいごっど【完結版】 作家名:亨利(ヘンリー)