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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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EMIRI 5 たっぷり時間はあったのに

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 電車はもう、大学の最寄り駅に到着しそうだ。恵美莉はコートの襟に、すっぽりと顎をうずめた状態で、向かいの窓の景色を見た。その時、コートの中の自分の匂いに気付いた。それは西野刑事が付けていたコロンの匂いだった。
(シャワー借りればよかった。春樹君が寝てる間に、こっそりシャワー浴びなくちゃ。それで全部誤魔化せるかなぁ? やっぱり行きにくいなぁ)
恵美莉は自分が、結構ヤバイ橋を渡ろうとしてることを認識した。

 駅に着いて、春樹のワンルームマンションに向かう前に、コンビニでパンをいくつか買った。そしてその支払いの最中にスマホのバイブがうなった。
(ヒデキさん? 春樹君? どっち?)
そう思って、店を出てすぐ確認すると、
 

   SMS
   ヒデキさん
   09011XX56XX

   [朝帰りか?やるな]
    20XX/12/10 7:18


(そりゃそう思うでしょうね。昨日はその気もないのに、羽を伸ばすとかって言っちゃってたもん)


             [早いですね。
              もう起きてるんですか?]
                ✓20XX/12/10 7:19

   [まだ寝てないんだ。
    それよりそっちはどうしてた?]
    20XX/12/10 7:20

                [聞きたいですか?]
                ✓20XX/12/10 7:20

   [電話してもいいか?]
    20XX/12/10 7:20

                    [OKです]
                ✓20XX/12/10 7:21