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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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EMIRI 5 たっぷり時間はあったのに

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「うん。城下公園の近くのマンション」
「え? あたしも公園駅だけど」
「うそ? じゃ、結構近くじゃん」
(まずい。降りる駅が一緒だなんて)

 その後、恵美莉は否応なく三番刑事と一緒に、電車に乗る羽目となった。その間無難な会話でつなごうとするのだが、
「よかった。さっき店ではあまりしゃべれなかったから」
「そうですね。無口な人かと思ってました」
「マスターがよくしゃべってたからだよ」
「よく店に顔出してるから、仲良くなっちゃって」
「かなり仲良さそうに見えましたよ」
「やめて下さいよ。変な関係じゃないですから」
「うそ。本当はさっきのスマホメッセージ。マスターからだったでしょ」
「なんでそう思うの?」
「店での雰囲気と、あのタイミングから考えたら想像付きますよ」
「・・・それだと、変な関係って疑ってるってこと?」
「俺の仕事は疑うことから始まるんで」
「へへへ。結構鋭いですねぇ。実は過ちが一回だけ(笑、ホントは一回だけじゃないけど)」
「やっぱり」
「ええ? どうして判っちゃったの?」
「俺は刑事ですから」
(意外と話し上手だったのね)その内に目的の駅に近付いて来た。
「スゴイ勘がいいんですね。そうやって犯人もよく捕まえるんですか?」
「まあまあかな。もっと凄い先輩もいるけどね」
「へえ。合コンしようって刑事さんだから、もっとチャラい人が来るのかと思ってたけど」
「メリハリには気を付けてるよ」
「じゃ、合コンで女子に『逮捕しちゃうぞ』って言ったりしないんですか?」
「そんなこと言うわけないじゃん」
「アハハハ、そうなの? 合コン前に、絶対そう言って来るって話してたのよ」
「ハハハハハ。じゃ『逮捕しちゃうぞ』ハハハハハ」
(え、今? ・・・タイプじゃないけど、まあ・・・)

「・・・されてもいいかも」