EMIRI 5 たっぷり時間はあったのに
[今たっぷり話してたでしょ]
✓20XX/12/09 23:23
[いやならいいよ]
20XX/12/09 23:24
(何よこの態度、ムカツク。あたしがホイホイと誘いに乗るとでも思ってるの!?)
[今日はこの刑事君に逮捕されちゃうんで]
✓20XX/12/09 23:24
[おお! それでこそ恵美莉の本領発揮!?]
20XX/12/09 23:24
(うそようそ。適当に断っちゃえ)間髪入れず入力する。
[たまには羽を伸ばしてみたいので (^o^)]
✓20XX/12/09 23:24
その後のメッセージは無視してスマホを片付けた。
「なんだったの?」
「ごめんなさい。大したことじゃないの」
「恵美莉さんは、実家暮らしなの?」
「そうだけどなんで?」
「電車通学ってことでしょ。遠いの?」
「いいえ、市内ですよ」(自宅を探ってくる気かな?)
「二人は並んで駅に向かって歩き出した。
「そう言う君は、一人暮らしなの?」
作品名:EMIRI 5 たっぷり時間はあったのに 作家名:亨利(ヘンリー)