小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

EMIRI 5 たっぷり時間はあったのに

INDEX|17ページ/28ページ|

次のページ前のページ
 

「滅多にしないよ。休みがいつとれるか分らない仕事だから」
「じゃ、今日は?」
「一昨日、突然誘われて、たまたま今日暇だったから。ずっと前に誘われても、予定なんか立てられない」
「そういうことか、じゃ、ラッキーだったんだ」

 エレベーターを出る直前で、恵美莉のスマホが一瞬うなったのに気が付いた。静かになった瞬間だったので、三番刑事もそのバイブ音に気付いてしまった。
 恵美莉はそれを確認するべきかどうか、一瞬迷った。
(きっと、春樹君のLINEだ。間が悪いけど、このタイミングはぎりセーフかも。だってこれからこの刑事さんとは別れるんだから)
そう思って、スマホを確認することにした。すると予想に反して、SMSの着信メッセージがあった。相手はつい今まで一緒だったマスターのヒデキから。
(なんだろ?)
恵美莉は怪訝に思いながら、そのメッセージを開いた。


   SMS
   ヒデキさん
   09011XX56XX


   [後で戻って来れないかな?]
    20XX/12/09 23:23


(なんで? 困るじゃない)恵美莉は酔っぱらった頭で考えた。
「ちょっと待てくださいね。大事な連絡」
 三番刑事にはそう言って、少し距離を取った。


                 [何の用ですか?]
                ✓20XX/12/09 23:23


   [久しぶりにゆっくり話したくて]
    20XX/12/09 23:23