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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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EMIRI 5 たっぷり時間はあったのに

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 こうして春樹の新作プラモデルは、二次元アニメ風塗装という新しい試みで、十分満足のいく仕上がりで完成した。これならどんなコンクールでも、優勝できる出来栄えだと信じて、いい夢を見ているに違いない。

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 キャンさんとパートナーになったのは、今日一番人気の刑事だった。彼は一番年上だったので、みのりもキャンさんに譲るしかなかった。
キャンさんと一番刑事は、もう隅っこの席で、二人だけの世界を作ってイチャついている。皆が知らないうちに、いつ二人だけでドロンしてもいいだろう。

 それでみのりが得たのは、二番人気の若い刑事だった。ノリノリに酔っぱらったみのりは、この刑事をものにしようと必死だったが、彼にはもう酒を奢る軍資金が底をついてきたようだ。
「お代わりぃ。何かカクテル選んでよ」
「みのりちゃん、もうかなり酔っぱらってるから、そろそろやめておいた方が」
「何言ってんのよ。男が女子の酒止めてどうすんじゃ。ばかぁ?」
「もう、お金が無くなって来たんで」
「じゃあ、終わりぃ?」
「はい」
顔を見合わせるみのりと二番刑事。
「このあとぉ、どうする気ぃ?」
「どうするって、みんなに合わせるけど」
「みんなはいい感じになってるでしょぉ? 私たちもぉ?」
「どうする?」
「二人でどっか行くぅ?」
「ホテル代もなくなったよ(汗)」
冗談ぽく言う二番刑事。
「えー? 君ぃ、一人暮らしぃ?」
「実家。・・・みのりちゃんは?」
「・・・実家」(詰んだ・・・泣)

 結果、三番刑事を任された恵美莉は、盛り上がるはずなどなく、カウンターでヒデキ・マスターを交えて無難に会話していた。
「恵美莉、今日は刑事君お持ち帰りすんの?」