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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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EMIRI 5 たっぷり時間はあったのに

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 この二人組は最近ドタバタである。元々はガサツなみのりをフォローする立場だった恵美莉も、破天荒な行動が目立って来て、お互いに遠慮のない仲になってしまっていた。
 その後二人は急ぎ足で、奈美とその同僚の女性と合流した。そこで奈美が間に立って、お互いを紹介した。
「こっちが恵美莉で、みのりちゃん」
「初めまして。菅生です」
「川辺です。よろしくお願いします」
「初めまして、加納栄子です」
「キャンさんです」
と奈美が紹介した。
「キャンさん?」
「名前が加納だから、可能でCAN(キャン)ていうあだ名なの。私なんかがお邪魔してよかったかしら?」
奈美と一緒にいたキャンさんは、恵美莉たちより3歳年上で、勤め先の郵便局では奈美の先輩に当たる。
「いいですよ。奈美は彼氏が来るから、頭数に入ってませんから」
恵美莉が勢いよく言うと、キャンさんも安心したのか、
「そうね。奈美ちゃんの彼氏の刑事さんに会うの、楽しみにしてたの」
 奈美が最近付き合い始めた相手は、3歳年上の南瑛人という、奈美のストーカーを捜査した刑事である。(※参照『EMIRI 4 三股してる?大親友のストーカー』)
そう言うキャンさん自身が、刑事たちとの合コンに興味津々だった。
「ですよね~。刑事ってなんか興奮するわー」
みのりも下心を隠さない。
「絶対、『逮捕しちゃうぞ』って言ってくると思う!」
「キャンさん、絶対それ正解!(笑)」
恵美莉もテンションが上がって来ている。
「じゃ正解かどうか、答え合わせに行きましょう」
と奈美が誘導した。
「逮捕してくれる刑事いるかな(笑)」

 みのりがはしゃぐのを横目に、恵美莉はスマホを確認した。
(春樹君から連絡はないか。今電話して来られたら、台無しだわ。先手打ってLINEしとこ)