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桐生甘太郎
桐生甘太郎
novelistID. 68250
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僕の弟、ハルキを探して<第二部>(改訂版)

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僕たちはそれから、「帰ろう」と言ってそこを立ち去ったアイモについて兵舎に帰り、兵長からのお小言に「すみませんでした」と頭を下げるアイモの横で、同じように頭を下げた。

「この間に敵襲があったらどうするつもりだったんだ。以後、慎むように」

兵長は厳しい目をしてはいたけど、怒鳴りはしなかった。

「はい」

アイモはただそうやって返事をしただけだけど、その目を見て何かを感じ取ったのか、兵長はすぐに、「下がって良し」と言った。僕たちは兵長室を出て、待機室に戻る。みんな、どこか緊張した面持ちだった。前を歩くアイモの背中を全員が見ている。すると、アイモはぴたりと立ち止まった。

「…おなかすいた…」

その声の頼りなさは、元のアイモだった。それで僕たちは少しほっとした。ロジャーさんが嬉しそうな顔をしてアイモに近寄り、「俺の部屋に来いよ、昨日二班の連中が干し肉とパンをよこしたから」と言ってアイモの背中を押す。

「本当!?」

「ああ、いいぜ」

アイモは元気よくロジャーさんについていく。ロジャーさんは「お前らも来いよ。肉とパンはたんとある」と言い、それから僕たちは部屋で話をしながら、パンと干し肉をかじった。