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続・くらしの中で

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その二


先方の(位置づけが)好きな友達の話はよく聞かされるが、肝心な時に彼女が来ないといらいらして、冷たい人だ、あの人は元気な時の友達なのという。

先日もこれが最後のお世話になるかもというぐらい心身が弱っていたので、それまで掛かっているという精神科に付き添った。私がたまたま先方の家を訪ねてあまりの衰弱に驚き、病院に付き添ってもらいたかったら言ってねと言葉を残して立ち去っていたからだ。

翌々日電話でお願いできる?と様変わりした声で付き添いを頼んで来たのですぐに病院に連れて行った。病院の待合室ではいつもの好きな友達が冷たいとしきりに愚痴っていたが、診察室に呼ばれたとき、一緒に入ってくれる?というので私も中に入って医師の言葉を聞いた。
彼女はその場で薬が合わないので今回でお仕舞にしますと医師に伝えたので少々驚いた。

でもあまりにも弱っているので、すぐ近くの私の主治医の病院へ連れて行き点滴を打ってもらった。翌日彼女の家を訪ねたら、あの病院はやめた、ごめんねという。彼女がどの病院に掛かろうと私には関係がないのである。


作品名:続・くらしの中で 作家名:笹峰霧子