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続・くらしの中で

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その二



その後何年が経ち、お姉さんが送り物をする元気がなくなったので直接取り寄せますからと言われ交流はなくなっていた。
送り物は私がお好きだという伊予柑を、お姉さんは生まれ育った鳥取から注文した梨二十世紀だった。

私の状況も落ち着き、娘達も大学を卒業して独りは結婚したが、四年目に赤ん坊が産まれた直後娘の夫は家を出た。離婚した娘が赤ん坊を連れて神戸に住むようになると、私は孫の守りに10数年長期滞在の形で行き来が始まった。

そのときに長女のお姉さんが妹も会いたがっているということで紹介していただいた。初めて妹さんから電話をいただいたとき、何と上品な話し方をされるのだろうと私はたじたじとなったものだ。

お姉さんは私が神戸に滞在することを知り、どこかでお会いしましょうと言われた。神戸の娘の家からは指定の場所へ一人で行くことができた。お姉さんは吉祥というお食事処を予約されていて御馳走になった。

上のお姉さんと同じような上品な物腰でお話されて、またお会いしましょうねと言われ別れた。容貌はといえば、どちらのお姉さんも美人ではなく私と似たり寄ったりの小柄で丸顔だった。
神戸に行ったときは私のほうから何度か電話を掛けて話をした。


作品名:続・くらしの中で 作家名:笹峰霧子