続・くらしの中で
その三
神戸に離婚した娘と高一の孫が住んでいる。
最近は孫も大人の感性で話せるようになった。赤ん坊のときから育てたのでその頃のことを思い出すと胸がきゅーんとなりもうそれは味わえないと思うとさびしい気がするが、子供というものはいつまでも同じ状態でいても困るので大きくなった現在を認めて付き合うしかない。
良い子に育ったと娘はいつも自慢をしている。
たまに先方がゆっくりしているとき、チャットでお互いの顔を見て話をする。
娘も孫もきれいだなと思いながら私はまじまじと見ながら話をするが、自分の顔が小さい枠の中に写っているのを見るとこんなはずじゃなかったと思うような顔だ。こちらはきれいな顔を見ながら話しているが、あちらは私の顔を見て話すのだから気の毒だ。
でも孫はちゅーちゃん(ニックネーム)と話すとほっとするといつも言う。ママは孫をとても愛してると言っているが、子供にとっては緊張する性格なので息苦しい時もあるのだろう。本当は私の傍で暮らしたいようだが、何もかも世話をしているのはママだから感謝しなきゃねと言ってやる。