続・くらしの中で
その二
私的な状況はどうだったかと思うに、人との関わりは実に良くなった。
特に近所の人との仲もとても密になりお互いが助け合う気持ちができたように思う。
過去のことに囚われないで、困っていたら私も手を差し伸べたし、先方も心から感謝してくれている様子が伺える。何かあったらやっぱりご近所さん、という気持ちが生まれたのではなかろうか。
私も亦お隣の人の気配りをもらい感動した。庭の隅の小さな畑に五年前に蜜柑類を三本植えたが、或る時から隣の奧さんが見つけて育て方を教えてくれるようになった。指導されて今年は二年目の収穫をした。
蜜柑のことがきっかけで時々見に来るようになり、私はその通りにやってきたので満足なポンカンができた。
その他にも話ができる人が二人いて、何かあったら話せる間柄だ。とてもありがたいことだ。