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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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シロアリバスターズ

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手順4 安心契約のコツ



「すみませ~ん」
 シーーーン・・・・・・。
「居留守ですか~?」

「あ、お母さん。ちょうどいいところに、今無料でシロアリの点検を・・・」
「今から、出かけないといけないので・・・」

「こんにちわ~ご主人さん。シロアリ消毒を・・・」
「帰れ!」

 訪問の営業は、様々な理由で追い返される。営業マンによっては、それに耐えられず、訪問件数が減る、営業車から降りずサボる、休みがちになる、鬱に入る、辞める。
 日に何十軒回っても、取れる契約は1~2件程度。そううまく行くものではない。しかし、その困難を乗り越えた強者たちは、自由気ままに仕事をするようになってしまう。そもそもそれだけイヤな思いをして、儲からないのなら続ける意味がない。続けている営業マンは、かなりの利益を得ているのだ。

「俺、明日休むわ」
 小寺が車を運転しながら言った。
「またか? 今月5回目だぞ」
植村が聞き返した。
「今月はもう十分稼げたから、ゆっくりやるわ」
小寺はニヤけてそう言うと、岩田が例の煙をふかしながら、
「俺も休もっかな?」
「馬鹿かお前ら」