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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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シロアリバスターズ

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「シロアリはいたんですか?」
「写真を見てください」
植村は、スマホに保存した写真を主婦に見せた。
「これが蟻道です。ほら、ちょっと削り取ったところ、中がストローみたいに通り道になってるでしょ。ここから毎日何万匹も、木材を食べに上がって来るんですよ」
「・・・本当にストローみたい。よく出来てますね」
「今は季節が涼しくなって来たんで、もう冬越し準備してるみたいで、シロアリは歩いてないですけど、真夏だったら行列が見れるところです」
「冬眠みたいな感じか・・・今はいないんですね」
こう言われると、消毒は次の夏ころにすると言われる可能性が高い。植村はそうならないようにちゃんと次の一手を考えている。

「次の写真。これが風呂場です。柱が黒いのは黒色腐朽菌です。湿気でカビが生えた状態なんです。それでこの辺りが食痕ですね。柱の表面残して、中だけ食べられてる様子です」
「えええ。予想外。これは重症ですか」
「末期です。一部しか表面を捲りませんでしたけど、周囲一帯こうなってるはずです。で、この細かいのが・・・」
植村は写真の一部を拡大した。
「カマドウマ」
「あれ、ホントにバッタがいるんだ」