小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

シロアリバスターズ

INDEX|11ページ/34ページ|

次のページ前のページ
 

「じゃ、5分くらいで一周してきます」
植村は自分の作業服のポケットに入れていたスマホを手に持って、床下で腹這いになると、ライトで周囲を確認してから、陸軍兵士のような匍匐前進で奥に移動して行った。

「ああ。奥さん! やっぱり蟻道があります」
 主婦はそれを聞いて、慌てて床板の隙間から頭を突っ込んで覗き込むのだった。植村はそれを予想して、主婦からその蟻道が見えやすいように体をよけている。
「これ見えますか?」
植村はライトで束柱(床の構造を持ち上げるの支柱のこと)を照らした。
「ここから、ここまで、ずーっと筋が付いてるでしょ」
 束柱を載せる地面の束石はコンクリート製だが、シロアリはその表面に土のトンネルを貼り付けて、簡単に木部まで登って来る。そして柱の中に侵入し、後は食べたい放題食害するのだ。

 この時点で、『悪徳営業マンは、持ち込んだシロアリを撒く』などと噂されているが、そんな不届き者はごくわずかで、慣れたシロアリ業者なら、簡単に食害された跡を見付けることが出来るものだ。田舎に行けば、ほとんどどこの家でも、その痕跡は見付かる。

「写真撮っときますね」
そう言うと植村は、一枚、パシャリ!と撮影した。そのために、手袋に穴を開けているのだ。