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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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シロアリバスターズ

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 幅約30センチの床板一枚取り外すのに3分かからない。植村は床に空いた隙間から頭を突っ込み、
「あああああ・・・」
主婦は横に正座して、
「どうしましたか?」
植村が再び顔を上げると、難しそうな顔をする。
「カビの匂いがひどいです。湿気が溜まっています。これじゃやっぱりダメですよ」
バールで地面を2~3回引っ搔いてみて、
「やっぱり土も濡れてますね」
床下の土が乾ききっているような家は、ほぼ無いのだが。

「でもシロアリがいるか、どうやって見つけるんですか?」
「はい、中に入ります」
「え? 床下に入るんですか?」
「ええ、この合羽を着て潜行してきます」
 そう言うと植村は作業着の上着を脱いだ。そして笑顔を作って、リュックから取り出した紺色の合羽の上下を、畳をはがした床の上で着始めた。
 その間に主婦は、部屋の隅に置いてあった掃除機を持って来て、床板上にたまったホコリを掃除し始めた。この時の主婦の行動は、どこの家でも行われるポピュラーな時間つぶしだ。
 合羽を着終わると、今度は長靴を履いて作業手袋をはめた。でも、その手袋の右手の人差し指には穴が開いている。