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悩める熟年世代、VRゲームにハマる!

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ゴーストにとっては、清十郎は親であり、親友の様なものなのかもしれない……
奇しくも、清十郎は死んでしまってる。ゴーストから離れる理由も、もう無いわけだが、肝心の目的を忘れてはいけない。

既にゴーストは物知りであるが、記憶を呼び戻して、もっと物知りゴーストにできるかもしれないのだ。

物知りゴーストから異世界について多くの事を学んだ清一(※ 第22部ゴーストする息子にて )
清一は寺井と以心伝心(※ヤクザ小説にて)で記憶共有した。寺井は清一の知る『物知りゴースト』を知っている。寺井がゴーストと以心伝心すれば、ゴーストの忘れた記憶を思い出すキッカケになるかもしれない。

しかし、以心伝心の技は魔法のマントをゴーストに装備させてこそ使える技である。マントが使えない今はゴーストが地道に寺井の脳内を探って昔の自分の姿を見つけるしか方法がない。


「方法なら、ありますよ?」
竹内がいうには、会社のサーバー内に昔のゴーストの情報がログとして残っているそう。清十郎達の過去の情報もログとして残ってる。竹内は会社のコンピュータにオンラインアクセスして情報を引き出した。


情報を分析した竹内は地面に気付いた事を書いた。


『物知りゴーストとは、通称あの世の異世界に存在する幽霊であり、清十郎のゴーストである。物知りなのは、ゴースト自身が物知りなのではなく、ゴーストを陰で操る宇宙人が物知りでなのある。その物知り宇宙人は清一に肩入れしていて、清一を助けると敵対する宇宙人種に戦争行為を仕掛ける事ができる。物知り宇宙人は銀河果ての289340GJ座標の惑星(地球)の周りを回る衛生(月)の内部(座標288638)に住まう。宇宙人は地球人を全てをナノロボットで監視していて脳内情報を集めている。地球人が他の宇宙人種に干渉されていないかをチェックし、違法な干渉行為を見つけた場合、銀河連邦に通報し是正勧告をする。
通称あの世の異世界を支配している宇宙人種達は、度重なる是正勧告を受けるものの従わず、人口削減政策を地球人に実行し続けた。よって銀河連邦は 通称あの世の異世界を支配している宇宙人種達に戦争を仕掛けた。勝敗については銀河連邦側の敗戦で終わった』

竹内はコンピュータを弄りゲーム内に存在している地球と月をチェックした。
地球を調べると、竹内の家が見つかり、竹内がコンピュータを弄っている姿を見つけた。その竹内が見ているモニターには、更にコンピュータを弄っている竹内が映っている。その竹内は今竹内がしている事と同じ事をしていた。

竹内が管理者権限にて部屋にあるタンスを消去すると消えた。元に戻して清十郎達の元に転送させるとタンスが届いた。
ついでに竹内を清十郎達の元に転送させた。

清十郎達の元に無事に竹内が届いた。その竹内をコピーして複製を作り、竹内が二人になった。

一通り弄った竹内は名案を思いついた。

「テレポートスポットを使って、もう一つの地球に清十郎達をワープさせよう!」

その地球が電脳なる虚構の世界だとしても、清十郎や寺井が本物だと思いさえすれば生きて帰れたのと同じ意味になる。嘘でもその方が幸せだと思う竹内は、元の世界に帰れる方法を清十郎達に教えた。

清十郎達は竹内から教えられた嘘の地球へとワープした。

その地球には清十郎と寺井、藤井の遺体があるので竹内は先回りして消去しておいた。しかし、藤井の遺体はなかった。藤井に限っては無事に生きていた。(竹内はまだ気付かないが人工知能の正体が藤井であるから、死なない)」

かくして、清十郎達は生き返ったかのような勘違いをして生きるのである

竹内はやりきった達成感に浸っていた。竹内が達成感に浸ってると、玄関のチャイムが鳴る。役人たちが竹内を脅迫に来たのだろう。

「しゃあない!、いっちょ悪人役をやってやるか!」
竹内は今回、清十郎達をある意味で救った。その経緯について会見で話すつもりである。
あの世に行っても生き返ったと錯覚してるから、死んだからといっても必ずしも不幸ではないのだと説明した。
それで世間が納得するとは思えないが、竹内自身が納得しているから、それでいい。
誰に何を言われようが、清十郎達は地球にいる。モンスターに殺される様な心配は無くなったのだから……


------------------------- 第60部分開始 -------------------------
【サブタイトル】
竹内のミス

【本文】
竹内の読みは甘かった。清十郎達のいる世界にモンスターを転送しようと思えば出来る。管理者権限さえあれば、モンスターをテレポートさせパニックを起こせる。人工知能があえて清十郎達の命に執着する理由等は無いのだろうが、もし、執着するなら、
清十郎達のいる地球に何らかの事件が起る筈で……



〜根岸の視点〜

根岸は図書館にいた。図書館で、ひたすら魔法特訓をしていた。そこに向井が現れた。

「うわ! まさか人がいたとは!静か過ぎて気付かなかった!」

単なる幸運か、それとも運命なのか、二人はまだ死んでいない。


























「え? 根岸さんって、ウン〇ができるの? それって新しい職業の技とかですか?」










【後書き】


------------------------- 第61部分開始 -------------------------
【サブタイトル】
プロローグ

【本文】

清十郎達は新しい地球において、イレギュラーな存在だった。食べなくても平気だし、老化しないし、排泄もしない。寺井は持ち前の反射神経で時間を止めができるし、藤井は未来予知が8秒程できてしまう。
3人は、まるで人ならざる存在として、地球では神の様に扱われた。

世界が偽物だと知るのに、そう時間はかからなかった。

竹内にできるアフターフォローは清十郎達の要望を聞いてあげる位だ。清十郎は清一が、引きこもりから、離脱するようにして欲しい。竹内に清一の様子を見てきて欲しいと頼んできた。

竹内は清一とは面識がない。清一にとって竹内は、親の仇である会社に努めているから憎い相手である。
それでも清十郎は竹内に頼んだ。具体的には息子がゲームしている様子を見てきて欲しいとのこと。息子がやってるネトゲを竹内もプレイして、元気かどうか見てきて欲しいそう。
竹内は面倒だったが、少しばかり同情して、清一がしているゲームにログインした。もし清一とゲーム内で出会うなら、「あの世からログインしているんだよ」とでも伝えて、少しだけ清十郎の代わり役をやろと思っている。
竹内はアカウント名をこれ見よがしに清十郎にした。




------------------------- 第62部分開始 -------------------------
【サブタイトル】
番外編 清十郎のゴースト

【本文】



清十郎のゴーストは、その実力にて近隣のモンスター界隈では知らぬモンスターがいないくらいの有名モンスターになっていた。