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悩める熟年世代、VRゲームにハマる!

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藤井を観察していた吉月は、清十郎というプレイヤーと何があったか大体察しがついた。
この気に乗じて藤井を狙うつもり。
攻撃の、タイミングはテレポート合戦が終わった瞬間、テレポートで近寄り呪縛魔法で捕獲する。未来予知(5秒)にて成功する光景が見えたとき行動する。




ー藤井視点ー

5秒後にテレポート合戦が終了する
7秒後に吉月というプレイヤーが呪縛魔法を、ぶつけてくる未来が見える。
返り討ちにしようと振り返ると
その瞬間に寺井がテレポートアタックで心臓を突き刺してくるので
こちらもテレポートで避けた直後、こちらもテレポートアタックで心臓を突き刺す……
8秒目で、その周囲のプレイヤーを皆殺しにして
9秒目から、清十郎から武器を回収していき
回収したら清十郎を突き刺そう



》清十郎視点《
テレポート合戦が終了した瞬間、藤井が呪縛魔法をかけてきて清十郎が追い詰めらる予定。ゴーストが教えたくれた予知を参考にするなら、清十郎がすべきことは、ゴーストに頼んで清十郎そっくりな幻影とその周囲の景色を作りだすこと。清十郎はテレポート合戦を終了する場所にゴーストに幻影を置かせ、幻影の景色を盾して隠れ、9秒目に景色の中から藤井を攻撃するつもり。



ー藤井視点ー

未来予知とは一番長く未来を予知できる者の行動が優先して成功する。吉月清一が5秒先まで未来予知が出来たとして、勝つ未来が見えた前提で襲ってくる。私が吉月清一より先を見据えて返り討ちにする未来だったとしても、吉月清一には私に勝った未来が先んじて見えるので私が彼を返り討ちにするのは確定される

問題は寺井というプレイヤーが襲ってこない未来へ書き換わった事。予定調和にらならないということは9秒を超えて未来予知がてきる者が寺井の近くに居るのかもしれない…

逃げるべきか、それとも予定どおり清一と周辺を攻撃すべきか

判断に迷う藤井はとりあえず、標的(ターゲット)にされない様に動き回り、寺井、吉月清一、他、周辺のプレイヤーを皆殺しにして、清十郎に9秒目でたどり着いた。ムカデロボットを召喚しようとした瞬間、藤井は自分の喉に槍が刺さってることに気付いた。




藤井のHPが0に向かって突き進む。藤井はすぐさま回復魔法を使い、応急処置をしている。槍を抜いても抜かなくてもダメージからは逃れられない。しかし槍を抜きつつ、回復魔法を連続がけするなら、助かる
槍を抜こうとテレポートで上空に飛ぶも、槍と清十郎がセットでついてくる。藤井は爆発の魔法を使い、清十郎を吹き飛ばし、槍を抜いた。
藤井は槍が刺さってる間に回復魔法を使い過ぎてMPが無くなった。
それ以降、戦闘が消極的になり……


------------------------- 第41部分開始 -------------------------
【サブタイトル】
大会トーナメント

【本文】




寺井
「藤井の奴、まさか首を突かれて喉を潰されてるのに、魔法使うのだもんな。藤井が無詠唱魔法をあんなにも自在に操れるとか、流石に想定できなかった。やっぱり、あいつは次元が違い過ぎたわ、完敗だよ」




なぎ
「でも、すごかったし、あの藤井を一時とはいえ、退けたんのだから。」


竹内
「そうよ、だからトーナメントの方、私達の分まで頑張ってね」



池内
「藤井からちょろまかした強力な剣があるから、それを使ってくれ」

安井
「今度は喉を突いたら、そのまま首を切断してやりましょう」


◇◇◇◇◇◇


アナウンサー視点

「一回戦目! いきなり清十郎と藤井の試合、両者休憩中にアイテムで回復して万全の態勢である!

「今回、清十郎選手はリーチの長い槍ではなく剣を持っている! 池内選手が藤井選手からちょろまかした高価な剣であり、最強クラスの威力があるだろう。 剣道の経験があり、それを活かした戦い方をするかもしれない! 対して藤井選手は職業が西洋騎士レイビア使いなだけにレイビアを携えてる! バトルロイヤルでは、チーム清十郎にしてやられたが、この戦いではきっと! 王者の力を見せつけることになるだろう!」



◇◇◇◇◇◇


清十郎は剣道の構えをした。学生時代の頃を思い出す。息子に教えた頃を思い出していた。

清一は清十郎と藤井の戦いを見ていた。
剣道の動きをする清十郎を見ていると父親と稽古をしていた時代を思い出し、レイビアで戦う藤井を見ていると学生時代のフェンシングを思い出した。どちらも良い思い出だけが思い出された。

清一はバトルロイヤルで藤井に殺られたが、王者と戦えたことが嬉しかった。

清十郎はバトルに必死である。


藤井はどこからともなく剣を飛ばす。清十郎を取り囲む様に無数の剣が、黒ヒゲ危機一髪の様に刺さり、半分くらいの剣は池内の財布に入った。池内はこれを売ったお金を何つかうのだろうか

清十郎に剣が刺さるが急所ではないので回復魔法で治療する。藤井みたいにMPが高い訳でないから、できるだけ、避けるけ受け流し、隙を伺ってる

藤井はレイビアで攻撃しながら、清十郎の周りに剣で出現させ飛ばす。清十郎は上にジャンプで逃げる、合わせるように藤井にもテレポートで近づき、斬り合う

清十郎は夢中で我を忘れて没頭していた…






------------------------- 第42部分開始 -------------------------
【サブタイトル】
清一の新キャラ

【本文】
ゲーム初心者の清十郎がバトルロイヤルで藤井を押し退け、トーナメント入りして再度藤井と対戦したことは、業界的での注目の的になった。
メディアでニュースとして報じられ清十郎の存在を知らないゲーマーはいない程、清十郎は有名になってしまった。アカウントには多くのファンからエールのメッセージが送られ、そのファンの中に清一の名前を見つけた。
息子も清一という名前。名前が同じでも別の人かもしれない。
清十郎は吉井清一から送られたメッセージを読んだ
内容は対戦の申し込みであった。対戦を申し込むメッセージは吉井清一以外のプレイヤーからも多く来ていたから、対戦申し込みされたこと自体は、あまり驚く事ではなかった。

清十郎は対戦の条件として、負けた側がゲームを辞めることを提案した。

吉井清一からの返事はなかった。
息子がゲームに嵌って抜け出せないなら、辞めさせればいい、と考えたからであるが、



清十郎は吉井清一の普段何をしているのかストーカーの様に監視した

吉井清一はソロプレイヤーで一人寂しくゲームをしている様に見えた。が、時々笑顔を見せる事もありー

ただ、吉井清一は、かなずしも毎日ログインしてる訳でもなくー

清十郎の息子の清一は一日ずっと部屋から出てこないから、
清十郎の思い違いで吉井清一は息子とは違う人物なのかもしれない。





〜吉井清一視点〜


大会終了後、吉井清一はメーカー側からメールを受け取った。内容は
バトルロイヤル参加者の中で珍しくソロをしていたこと、及び、プレイ時間が人よりも長いことから、ゲームに愛を感じられたという御礼のメッセージが述べてあった。