悩める熟年世代、VRゲームにハマる!
ゴーストは清一の魂を食べで飲み込むと、走って逃げた。
魂を食べたゴーストはどうやら気付かれてないみたいで、追っ手はこない。
ゴーストは何処に向かうのか? 持ち場に帰るのだろうか?
ダンジョンに戻ったゴーストは、隠し部屋に隠してた魔法のマントを羽織ると、宇宙に飛び出し、とある惑星にたどり着く
ゴーストは何者かに操られていたようで。
魂を吐き出すと、その魂が機械の中で発酵し、清一の身体が復元された。
清一は訳がわからなかったが、テレパシーを受けて直ぐに答えがわかった。
ゴーストを操っていたのは、黒幕と敵対する別の宇宙人であり、その宇宙人は平和主義的で清一は助けられた。
あくまで的なので清一は偶然、偶然助かった訳ではない。清一を助けたら、敵対する宇宙人に対して、挑発ができるから、その道具として、清一は生かされたのだ。黒幕に立ち向かわなければ助けてなんて貰えない。
そういう訳なので、殺された父親や仲間たちの魂も集まり肉体が復元された
近うちにこの宇宙恩人は、黒幕に対して戦争を仕掛けるらしい。その戦争に清一たちも参加しないかと誘われる
------------------------- 第27部分開始 -------------------------
【サブタイトル】
謝罪する父
【本文】
戦力になりそうに無いのでやめときます
拒む権利は無かった。家畜として扱われた可哀想な人間の復讐劇、というテーマ性がないと、世論が納得しないらしいので、形式だけでも戦争しないと、元あった肉体(死体)に戻されるらしい。ゾンビとして復活させて人間を襲うことも可能なんだと、遠まわしに脅してきた。
やむなく戦争に参加する訳だが、どういう戦争なのか良く分からない。
基本は宇宙人同士の抗争で、それが地球のある宇宙で行われる。そこで兵士が死んだら、こっちの世界で魂を回収して兵士に変換して闘って、そこで死んだらようやくあの世に行ける
あの世に行ったら次に転生して、また戦う羽目になるのかな?
清十郎は申し訳ない気持ちになり、清一に謝った。生んですまなかった、と……
------------------------- 第28部分開始 -------------------------
【サブタイトル】
過去にタイムスリップする父
【本文】
せつない話になったところでエンディングロールが視界に流れてくる
そう、ここまでの全ての話はVRだったのですね。
:VRから目を覚ました清一の父親(清十郎)は、引きこもり対策相談所を訪れていて、VRを使い、息子を理解しようとした。目を覚ました時、ここに来て2時間も経っていない。VRでは何日も過ごした感覚があるだけに、過去にタイムスリップしてきたような気分になる。時間を飛び越えたとはいえ、息子の引きこもる現状は何も変わっていないのだ。
清十郎の価値観は変わったかもしれないが、まだ引きこもりを改善できていないから、この物語も終われないのかもしれない。
つまり清十郎の視点はここからもう一度始まる可能性がある。ストレス社会だから、いずれまたVRやりたくなるはずで、引きこもり相談所を訪れることになるだろう。あるいはVRのみを目的として、息子が引きこもる件は息子の課題として認識し、割り切るかもしれない
そんな清十郎ですが、今日も仕事に行かないといけない。通勤途中、VRのお店を見つけた。気になるから、帰りに寄ってみよう。清十郎は今度こそちゃんとしたネットワークゲームをしようと思った。
そこから息子を見に行こう
------------------------- 第29部分開始 -------------------------
【サブタイトル】
新ネトゲをする父
【前書き】
番外編である。ドラゴンの話まで読み飛ばしても構わない
【本文】
ちゃんとしたネトゲVRを起動した清十郎は、ログインした。このネトゲこそ息子がプレイしているゲームである。その確認は息子の部屋をこっそり望遠鏡で見てきたから正解のはず
清十郎はログインした瞬間、落っこちていた。このゲームのウリは、いきなり落っこちるところから始まるので有名になった作品である。どれくらいの高さかというと、丁度前のゲームでやったダンジョン床下から、地上までの高さかと同じ位である。今回の落下は、助かる方法はわからない。落ちたらそれなりに痛いらしいし、ゲームオーバーになって、また最初から落ちる展開になるそう。
息子がクリアできたなら俺だってやれる。
意気込んでプレイしてみたはいいが何をどうしていいかわからない。それもウリポイントらしいから、説明書は読まないこともオススメされていた。清十郎はあれこれ考えた。空は飛ぶ超能力があって、念じると飛べるとか、かめはめ波な魔法があって落ちる寸前に使えば、落下速度にブレーキが掛かって助かるとか。
周りを見渡してみると、清十郎とおなじような感じで人が沢山落ちてる。
早い人では既に地面に激突してゲームオーバーし、内蔵を飛び出さしてる。清十郎の
この距離からそれが見えるなら、もう地面が間近なわけで……
「はぅっ!いあっーー!」
地面に激突した清十郎は、それなりに痛かった。
痛いうえにゲームオーバーだ。最初からやり直さないといけない。コンテニューしますか?の選択肢的な問いかけがある。10秒すると自動的にコンテニューされる仕組みだ。
地面激突は、それなりに痛かった。3回くらいなら、耐えられそうだが、それ以上のだと諦めたいと思う。
「そういえば服着てないんだよな。」
服を脱いでパラシュートに代わりに使えたら助かるかもと思った清十郎。しかしこのゲームはゲーム開始時に全裸になる仕様だった。
噂は聞いていたが、なぜ裸になるのだろうか。
裸だと開放感が得られるからか?
見渡す限り全裸、全裸
全裸の人々が落ちてくる
皆で手を繋いで輪になれば空気抵抗が強くなって落ちる速度にブレーキが掛かって
助からない。
それも駄目だったね。
激突はやはり痛いね
何の修行だよ。もう辞めたいよ。もう止めたいよ。
愚痴る清十郎の手が掴まれる。いやいや、輪になるのはダメだったんだからさ、もうそれは諦めようよ
清十郎が説得するも、。相手は聞く耳を持っていない。、
空中で羽交い締めにされる清十郎
まさか、清十郎の体をクッション代わりにして、助かろう魂胆か?
そうはさせない!
清十郎は中空で、とっくみあった。
そうこうしてるうちに、清十郎の体に穴が開いた。
落ちたそこは、針の山で、清十郎の体を針が突き抜けてしまった。
清十郎が針に刺さって落ちるスピードが減速したのか、取っ組み合いしていた相手はゲームオーバーにならず着地した。
「クソったれ!」
清十郎は自分も同じやり方で、誰かを犠牲にしようと思った。
「やったるで!」
ワシ、前のゲームで40人は殺したんだからな。
人を巻き込んでも、抵抗ないんやで!
清十郎はとある一人のプレイヤーめがけて、つっ込み、殴る蹴るの暴行を加えた。
しかし、
作品名:悩める熟年世代、VRゲームにハマる! 作家名:西中