悩める熟年世代、VRゲームにハマる!
息子はわたしにVRをしないと誓いました。もしやるなら、ゲームオーバーしても殺人バルスを受けない私の端末でやるように言い聞かせていたのです、私は安心していたのですが、
息子は友達に嘘を言ったと友鹿にされ、だんだん引きこもる様になりました。VRにのめり込み、学校にも行かなくなり、いつしか、息子は私が犯罪に加担してることを軽蔑し、恨むようになっていきました。わたしは、上に抗えないけど、せめて息子に居場所(リアルで得られない友達)を与えたくて、どうせなら命の恩人である清一さんと息子が友達になれるように裏工作しました。そして二人は兄弟の様に仲良くなり……
だから私としたも清一さんには死んで欲しくないんです。どうにかして息子の友達をして欲しいのです
竹内は言いながら、悲しんでいた。親である自分は子に必要とされず、親であるのに息子の恩人を助けることもできない。竹内は存在意義を見失った。そんな日々のなかで、竹内は息子の引きこもりを少しで治そうと沢山の相談所を訪れていた。どの相談所も息子を変えることは出来そうになくて、でも、調べてみると、相談所が役に立ってない事例は沢山あった。竹内の性格は元々研究肌だったから、何が問題なのか、心理学や教育学について勉強した。そんな日々、竹内はネットで引きこもりで悩んでる人の相談に答えるようになった。無料サイトな相談コーナーで、多くの解決されない悩みが掲載されていて、それに受け答えをしていたら、いつの間にか感謝されるようになっていき……
竹内は多くの悩みに答えたが、根本的に解決できたことは殆どなかった。それでも答えると、感謝される、自分が世界に必要とされてる実感が得られて……
竹内は感謝されて幸せだった。息子からの愛を失い、 陰謀の手助けをさせられた罪悪感、人でなしな自分だから、この世の誰にも必要とされてない感覚にて、どうやっても寂しさ埋められなかった。そんな竹内が唯一まとまな形で人から「ありがとうございます」と言われて、
前向きになった。
どうせ自分が陰謀に加担しなくても誰かがやるハメになる。そいつも自分と同じような苦しみを受けるのであれば、自分は、その苦しみを今この時点で、そいつの代わりに受けていることになる。つまり竹内はボランティアという尊い自己犠牲活動をしていたのだと思えて、
少しは誇りを持って生きていて良いのだと実感することがでた。
それまで竹内は自分を誇れず、体は家の外でも、心は引きこもりの状態だった。誰かに意見を述べるなんて【罪人のくせにおこがましい行為】のように感じていた。
でも
オコガマシくても、一瞬でも人を幸福にした。だから「ありがとうございます」と言われる
人を幸せにできるから堂々としていい。
竹内はオコガマシイ自分を前向きに受け止めることで、心の引きこもりから開放され、積極的に人と触れ合えるようになった。どうせなら、もっと親密に誰かと触れ合いたくなった竹内は、自分と同じ悩みを持つ引きこもりの子を持つ親ならば互を深く理解し合えるし、深く触れ合えるのではと思い立った。
引きこもりの子を持つ親と、一番多く出会える場所どこか?
その人らと身近に密に接する事ができる場所はどこか?
竹内は考えた末、
引きこもりの子を持つ親の悩み相談ボランティアしか思いつかなかった。
竹内は触れ合いを求めて相談員なり、活動していたら
まさかの清一の父が現れた。 竹内にとっては息子の親友兼命の恩人の清一は、
大事な存在で、その親父の悩みならと真剣になり、父親の心を徹底して分析した。相談面接だけでは足りず、ゲーム内にて近づき行動心理を分析する様になった。
そして今に至る。【今】とは施設内で政府からの攻撃を受けている状態のことで
竹内は清一の豊富なネットな人脈情報をこっそり利用させてもらい、ヤクザを脅してダイナマイトや手榴弾、地雷、爆竹を沢山借りてきた。
竹内は清十郎にそれらを渡して
物陰に隠れてハッカーと戦った。
何者かが、清一の肉体と魂の繋がりを完全を切り放したせいで今の清一はあっちの世界で肉体が崩壊し、魂だけの状態になってる。ほっといたら最初のダンジョンにてゴーストに食べられしまう。
竹内は謎のハッカーと戦い、清十郎は主に爆発物で応戦した。
------------------------- 第22部分開始 -------------------------
【サブタイトル】
ゴーストする息子
【本文】
清一の目に飛び込んだのは見慣れた風景だった。いつものダンジョンで、初めてゲームを開始すると始まる場所。
道順は覚えてる。とにかくダンジョンの外に出て、仲間と合流すること。
しかし、
ゴーストの体に慣れない清一。
上手くまっすぐに進めない。
あたふたしていると、
何かが近づく気配がする。
強い気配
清一の人生において気配の感覚をこんなにも強く感じたことはない。すぐ目の前に何かがいる気がするが、何も見えない。
しかし、目の前に何かがいる確信がある
心に強いプレッシャーかけられてる気分になる
まるで「旨そう」な意味合いの殺意識が清十郎に流れんでくる。
まずい!
殺られる!
思った瞬間もう一つの強い気配を感じる
もう一つの別の気配と気配とがぶつかり合うようで
まるで
争ってるのかのよう
二つの気配が擦り切れ合っているのが伝わる
ゴースト同士が清一という餌を巡って争ってるのかもしれない。
今が逃げるチャンスである。
逃げたいが上手く飛べない。まだ使いこなせない体だ。
このままでは、ここで殺られてしまう。ログアウトボタン
押しても戻れない。古いダイブ装置だか壊れてしまったのかもしれない。
あたふたしていると、ゴースト同士の決着が終わった様で
大きな気配が迫ってくる
もうだめ!
ってあれ?
どういう訳だか、なんともないそ。
食べられて、ゴーストと一体化したということか?
いや、ゴーストから、
意識を感じる、
敵意も、殺意でもない意識。
これは好奇心に近い意味合いで
言語化するなら
(大丈夫か?)というメッセージが清一に飛ばされている
どういう訳だ? オレはゴーストに助けられたのか?
意識をゴーストに傾ける、なんとなく、
「同じ匂いがする」
と言わてるような
このゴーストには殺意ではなく暖かさの気配を感じる
この世界ではゴーストになるとゴースト同士でテレパシー的な会話ができるみたいだ
ゴースト「前にお前と似た匂いを出したやつが、いろいろと良くしてくれた。だからお前は食べない。」
清十郎がゴーストハントした際に、てなずけたゴーストかもしれない。
そうとは気付かない清一。ゴーストとのコミュニケーションを試みた。
意識をキャッボールする感じで、互いの理解速度は言語を使うよりも1000倍早い感じで
清一はゴーストからあらゆることを教えて貰った。
この世界の秘密について、ゴーストは人間以上に詳しかった。
この知識を使えば政府の人口削減の試みも止められるかもしれないが……
清一はゴーストから、飛行のコツを学び 無事、この世界のアジトにたどり着いた。
作品名:悩める熟年世代、VRゲームにハマる! 作家名:西中