小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
桐生甘太郎
桐生甘太郎
novelistID. 68250
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

馨の結婚(第一部)(1~18)

INDEX|48ページ/73ページ|

次のページ前のページ
 




「それで、馨さんは水着どうする?家にある?」

僕はその美鈴さんの言葉で思い出して、はっとした。


そうだ!自分の水着のことなんか考えてなかった!そういえば僕も水着を持ってない!


うっかりと忘れていたので、慌てて美鈴さんに「僕も水着なかった。どうしよう…」と言うと、美鈴さんは僕を手招きした。


美鈴さんについていくとそこは、男性物の水着売り場だった。美鈴さんはそこに着くとやにわに水着を見比べ出して、僕が止める間もなく次々と水着を取り出しては、また棚に戻していた。

僕の水着を選んでくれてるんだなと思ったけど、彼女の表情は真剣そのもので、着る本人の僕も、声を掛けられなかった。


やがて彼女は一着のサーフパンツと下着のセットを持って来て、僕の前に差し出す。

「これ。どうかな?」

それは、ネイビーとグレーの大きめのボーダーだった。

「しましま。おそろいだよ?」


そう言って得意げに笑った彼女が可愛かったので、僕も、「うん、僕もそれにする」と返事をした。