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読めるか?

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「イシッフユ!」

 ある日の夕刻。

 おらの家の戸を、小老様が乱暴に開けた。

「お前は今年、10歳になっていたな?」

 戸惑いながら、食卓の椅子から腰を浮かしかける おっとうとおっか。

 それには目もくれず、小老様は おらに席に駆け寄った。

「村の商隊に出来た欠員を、おまえが埋めるのじゃ!」

 立ち上がったおらの肩に、小老様は両肩に手をおいた。

「今回行く街には、大きな湖がある! それをお前、見たくはないか? それに、魚も食べ放題だ!!」

「い、行きます!!!」

作品名:読めるか? 作家名:紀之介