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引き篭りニートの親、VRゲームにハマる

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マサシはヘルメットデバイスを被ってない。青年たちとの会話は電話でやりとりをしていた。マサシは電話を2つ持っている。1つは青年たちとVRで繋がっていて、1つは清十郎の家の庭に潜んでいる男達と繋がっている、男達はサイレンサー銃、ハンマーを持ち、いつでも家の中に突入する準備が出来ている


マサシ「いいか、魔法のマントを確保し次第、家主含めて、全員殺すんだぞ。、この家の住人は引きこもりと高齢のオッサン2人だけだ。消しても誰も捜索しないから、警察は動かない。安心して殺していいからな……」






◆◆◆◆◆◆◆






朝7時、平日。
いつものように父親が外出をする。
それを見計らうように息子は部屋から出てくる。
尿瓶を持って階段を降り、中身をトイレに流す。
息子の名前は清一。引きこもり歴20年のニートである。
清一の朝はいつもイライラしている。尿瓶を洗う時、発狂する。家中を駆け巡り、奇声を発してる。それが何時もの日常、
今日の清一も、そうなる筈であったがこの日はテーブルに食事が用意されているのを見て清一はなにごともなく。


食事をたいらげた清一は、
ヘルメットデバイスを被りログインする


清一は最初のダンジョンで床下の吹き抜けるフロアで、体を透明する魔法を使い、待機してる。


清一のキャラは老人で、新参プレイヤーがこのフロアに来るのをまちぶせ、人が集まると魔法で床下を開て見せる。


真っ先に下界に飛び込む姿を見せる役をしている。


清一がしている仕事は、このゲームのシナリオ進行そのものだ。しかしメーカーからバイトを請け負っている訳ではない。お金は発生しない。
清一の目的は3つあって、ひとつは安易に飛び込まない慎重な人間を選別してデータベースを作ること。一つは落ちた人間を救助して、事件を食い止めること。


この世界での死は現実世界での死を意味する。清一がそのことに気付いたのは、ゲームを始めて間もなくの事だった


痛み止めを手に入れて戦いに夢中になっていた仲間が死にログアウトした後、その仲間は二度とゲームの世界に戻ってこなかった。そういう事が幾度と起きたからである。
テレビではその度に殺人事件が報道されたり、自殺、交通事故死が報道されて
最初は単なる偶然だと思っていたが
ある日、友達の正樹が家に訪ねてきて、VRをやってるから、ゲーム内で一緒にしよう。と誘われて、約束をしたが、、


マントを奪おうとするプレイヤーキラーが現れ、正樹が殺され


嫌な予感がして、正樹の家に行くと、積荷を運ぶ業者がいて、家の中は空っぽで空家になっている。正樹は何処に行ったのか、調べてもわからない、。
後日、正樹の死体が発見され
正樹の親はどうなったのか、探しても見つからない行方意不明。


それが誰かの陰謀なのかどうか、清一は最初は理解できないでいたが、現実世界でのオークションで魔法のマントの相場価格が高いのを見て気付いた。1000万の価値がある物を盗めば被害者から報復を受けかねない訳で、犯人にしてみれば報復される前に被害者を消せばいい。身寄りのない人、親族に縁がない人を消しても、誰も被害を訴えないから、事件にすらならない。魔法のマントの存在は多額のお金が動くから、組織的な犯罪者たちの温床になっている。そう清一は推理した。




魔法のマントに関係した死は理屈にあうとして、清一がこれまで出会った仲間たちが目の前で死んで、二度とログインしてこない事が幾度もあった。その理由に納得いかなかった清一は思った。居なくなった人達は魔法のマントを盗まれた訳ではない。VRに接続した当事者を直接リアルで殺したとしてもマントは手に入らない。端末が本人かどうかを照合するからである。リアルで直接本人を脅してマントを奪うのは可能かもしれないが、アイテム交換はVRでしかできない。脅されながらVRに接続する以上、仲間の清一に対して助けてメールくらいは遅れるはずで


考え方を変えてみて、たとえばVRで死ぬとヘルメットデバイスから脳に電流が流れる死ぬ仕組みになっているとする。


メーカー側でそういう事故は検証されてるだろうし、そんなものが市場にでるとしたら、


国自身がゲームでの死を容認してることになる。
死亡事故を単に隠ぺいしているだけなら、どこからか被害者が名乗りを上げるはずて、それすらないのは、
積極的に被害者の関係者、身内もろともを消している、としか考えられない


何者かの陰謀があるとすれば
たとえば
資源は限りあるから、国家的に人口を減らそう。とか政府が考えてるとか、




証拠はないが、清一は政府の陰謀だと思ってゲームに参加している。人に言ったことはあるし、信じてもらったこともある。だからとって、このゲームを辞める人はいないわけで、一旦魅力に知ったら死ぬまで辞められない。


清一は死者がでないように、ゲームの世界を立ち回っている。死にそうになプレイヤーには政府による意図的な人口削減陰謀説を教えて、ゲームを辞める様に
促す。
最初のダンジョンで飛び降りない慎重なプレイヤーは危険な行動をしないから、対応は後回しにして監視は軽くする程度で、マントを手に入れてから忠告しようと思っていた。


清一はプレイヤー同士の争いを察知できるシステム魔法を使っている。今まさにプレイヤー狩りが、発生してるかもれない反応があり、清一はヘルメットデバイスを被る


テレポート魔法で現場に駆けつける


清一「大丈夫ですか」
倒れているオッサンはマントをまだ装着してる。回復剤を使い、オッサンを回復させる


魔法のマントが奪われていたら即ログアウトされて、現実世界のオッサンは殺されていただろう。


「お前たち、プレイヤーキラーだな。成敗してやる!」


敵は5人いる。5人は監視対象にしていなかった。恐らく初犯だろう。
ならこのゲームの知識がまだ浅いかもしれない。テレポートで逃げなくてもいい相手だ。
清一は予めステータスが倍になる装備をつけ、ステータスが倍になる魔法を20回分かけていた。
まず呪縛の魔法で5人のスキルを封じ込め、特製ソードで腕を切断してログアウトを封じ込めた。


5人は生活の借金が返せなくなり。ヤクザに丸め込まれ
犯罪に協力したそう。


「お前たち判っているのか? オッサンがマントを奪われてたら、リアルのオッサンも、殺されることになるのだぞ」




警察に突き出したいところだが、警察は人口削減計画を推し進める政府の犬だ


脅しても 黒幕の情報は吐かないし、なら仲間に引き入れるか、殺すかのどちらかだが……




「「「「「お願いいたします。何でもしますんで許してください」」」」」




この世界で死ぬと、ヘルメットデバイスが脳を焼き切るようになってる。最寄の役所からスタッフが駆けつけて死体の偽装工作して、関係者を口封じに抹殺する。


一応、5人が嘘をついてないか、脳内を覗き見る魔法で確認する。
大丈夫そうだ。