小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

引き篭りニートの親、VRゲームにハマる

INDEX|24ページ/57ページ|

次のページ前のページ
 

清十郎は前回のストーリーでの恐怖記憶がある。死んだら本当に死ぬかもしれないという思いに囚われていて、死んでも大丈夫だと自分に言い聞かせる癖がついていた。その癖は死にそうになったら、ついログアウトに手が伸びてしまう癖でもある


大丈夫だと言い聞かせながら、

清十郎を守っていたバリアを

剣が貫いた。
清十郎がテレポートに失敗して、バリアが、破壊され剣が体を貫いた。
ゲーオーバーしたかと思いきや、清十郎の体にダメージは一切なかった。剣も体をすり抜けた。

もしや、飛んできた剣はゴーストが使うような幻覚攻撃であり、飛んできた剣はただの映像で、バリア破壊は剣とは違う力で破壊されたのか?








ー藤井視点ー

あれ? 今さっき確かに清十郎というプレイヤーに刺さった筈なんだが……

もう1回やってみるか


ー清十郎視点ー

池内は破壊された清十郎のバリアを再生成していた。そこへまた、どこからともなく、剣が飛んできた。バリアをドリルみたいに刃先が削り取る。進む剣。
池内はバリアが破壊されない様に魔力を込める

「どうしたの清十郎、なぜテレポートしない?」

『さっきから、やっているけど出来ないんだ。MPはあるのに』

誰かが清十郎が魔法を使えない様に妨害魔法をかけているが、誰がしているのかメンバーには判らなかった。
池内は清十郎の手を掴んで一緒にテレポートで逃げた。


ー藤井視点ー

今度はテレポートされたか。
しかし、どういうカラクリなのか、
藤井はプレイヤー清十郎の座標を調べ、もう一度剣を飛ばした

ー池内視点ー
(やばいな、あのレイピア攻撃は前回優勝者のものかもしれない。集中して狙われたら厄介だ。)

池内はこの試合で実験的魔法を清十郎にかけていた。
池内は、清十郎の身体の至るところに魔法陣を書いている。魔法陣は普通の魔法とは違い、大がかりな魔法が使える。しかし、体だと書ける面積が小さい為、魔法陣の抗力も小さくなる。

池内は【最強武器が作れるだろう金持ち上級プレイヤー】に
狙われた場合の対策として、魔法陣を小さなテレポートスポットにした。急所の心臓に魔法陣を書いていて、そこに剣が触れたら、自宅(プライベートルーム)に 転送する様にした。勿論、清十郎の防御機能を、引き上げる為である。しかし、まさか金持ちがカネに頼って作った高価な剣が自宅にプレゼントされるなんて、思いもよらない。
池内は、ほくそ笑みながら清十郎にバリアを張っていた。
その時また清十郎めがけて剣が飛んできた。。バリアをかんばって張る健気な女を演じる池内。
しかし、魔法陣は完璧ではない。書けてない 部位(隙間)も、多くあり、そこに剣が当たれば清十郎は即ゲーオーバーだ。

剣が魔法陣から逸れて当たりそうならテレポートさせよう。ゴーストの予知能力もあるし完璧だ。

そうこうしてるうちに、またも高価な剣が一本、池内宅に届くのであったー



ー藤井視点ー

なるほど、そういうことか。
陣と陣の隙間なら良いのか
なら剣で直接攻撃するまでだな

ー清十郎視点ー
いきなり藤井が目の前に現れる。テレポートして来たのた。
「さっき飛ばした剣返してくれる? 返してくれたら命、見逃してあげる。」
何のことだか分からない清十郎、知っているのは池内だ。
「しょうがないな」藤井はそういうと、魔法で小さなロボットを召喚し、陣の中へ取りに向かわせた。見た目が巨大ムカデのロボットなので清十郎は恐怖する。
清十郎は心臓に向かって入ってくる巨大ムカデロボットを振り払おうとするが、いつのまにか呪縛魔法がかけられて動けない。
剣を取り出され清十郎は斬られる

ゴーストの未来予知が、ここまでの流れを予知した。
藤井がテレポートしてくる前にテレポートで、逃げる事を提案した。
それ以降は清十郎と藤井の鬼ごっこ的なテレポート合戦になる。
魔力が先に尽きるのは清十郎だから、このままたどゲーオーバーは避けられない。ゴーストはメンバーにそう報告した。

メンバーにとっては清十郎一人を見捨てれば済む問題だ、藤井に狙われたのは運がなかったと諦めよう。
誰も助けてくれない清十郎。ゴーストは助けたい気持ちはあれど、死んだら消えてしまうキャラなので命は大事にしたい。やばくなったらリングの外に逃げるつもりだ





》吉月清一視点《
藤井を観察していた吉月は、清十郎というプレイヤーと何があったか大体察しがついた。
この気に乗じて藤井を狙うつもり。
攻撃の、タイミングはテレポート合戦が終わった瞬間、テレポートで近寄り呪縛魔法で捕獲する。未来予知(5秒)にて成功する光景が見えたとき行動する。




ー藤井視点ー

5秒後にテレポート合戦が終了する
7秒後に吉月というプレイヤーが呪縛魔法を、ぶつけてくる未来が見える。
返り討ちにしようと振り返ると
その瞬間に寺井がテレポートアタックで心臓を突き刺してくるので
こちらもテレポートで避けた直後、こちらもテレポートアタックで心臓を突き刺す……
8秒目で、その周囲のプレイヤーを皆殺しにして
9秒目から、清十郎から武器を回収していき
回収したら清十郎を突き刺そう



》清十郎視点《
テレポート合戦が終了した瞬間、藤井が呪縛魔法をかけてきて清十郎が追い詰めらる予定。ゴーストが教えたくれた予知を参考にするなら、清十郎がすべきことは、ゴーストに頼んで清十郎そっくりな幻影とその周囲の景色を作りだすこと。清十郎はテレポート合戦を終了する場所にゴーストに幻影を置かせ、幻影の景色を盾して隠れ、9秒目に景色の中から藤井を攻撃するつもり。



ー藤井視点ー

未来予知とは一番長く未来を予知できる者の行動が優先して成功する。吉月清一が5秒先まで未来予知が出来たとして、勝つ未来が見えた前提で襲ってくる。私が吉月清一より先を見据えて返り討ちにする未来だったとしても、吉月清一には私に勝った未来が先んじて見えるので私が彼を返り討ちにするのは確定される

問題は寺井というプレイヤーが襲ってこない未来へ書き換わった事。予定調和にらならないということは9秒を超えて未来予知がてきる者が寺井の近くに居るのかもしれない…

逃げるべきか、それとも予定どおり清一と周辺を攻撃すべきか

判断に迷う藤井はとりあえず、標的(ターゲット)にされない様に動き回り、寺井、吉月清一、他、周辺のプレイヤーを皆殺しにして、清十郎に9秒目でたどり着いた。ムカデロボットを召喚しようとした瞬間、藤井は自分の喉に槍が刺さってることに気付いた。




藤井のHPが0に向かって突き進む。藤井はすぐさま回復魔法を使い、応急処置をしている。槍を抜いても抜かなくてもダメージからは逃れられない。しかし槍を抜きつつ、回復魔法を連続がけするなら、助かる
槍を抜こうとテレポートで上空に飛ぶも、槍と清十郎がセットでついてくる。藤井は爆発の魔法を使い、清十郎を吹き飛ばし、槍を抜いた。
藤井は槍が刺さってる間に回復魔法を使い過ぎてMPが無くなった。
それ以降、戦闘が消極的になり……










寺井