引き篭りニートの親、VRゲームにハマる
ゴーストは感情に合わせて硬さか変わり、ゴーストがご機嫌で癒されると、もふもふになる。怒ったりして戦闘体制になると、硬くなり、攻撃力が増す体質だった。
ドラゴン退治は宇宙が爆発する程の力スピードの衝突だった。特殊な仕組みが働いている惑星で宇宙(惑星の外)には影響を与えないようで
「ただいま」
清十郎たちがドラゴン退治を終えて戻ってきた。
屈強な男キャラのナギ(性別女年齢12)
「いやー爽快な戦いだったぁ、やっぱりドラゴン相手だと遠慮しなくていいから良いね」
池内スルメイカ(年齢性別不詳)
「ほんと、それ、あの迫力満点は、何回戦っても飽きんわー」
ナギ
「ほんとそれ!もう1回戦いたいわ」
池内
「もういっちょ、いきますか!」
ナギ
「(*-`ω´-)9 ヨッシャァ!! 行きましょう!
池内
(`・∀・)ノイェ-イ!」
ナギ
「いくぜ! 野郎ども!!」
「お嬢様! そろそろ宿題の方を」
女子高生メイドの寺井(年齢17)が言った
ナギ
「あ、そうだった! すっかり忘れてた。
リーダーキャラのナギは慌てながら
「じゃあ、みんなお疲れ! 清十郎さん、手伝ってくれてありがとう。じゃ、先に落ちるネ~(*ˊ˘ˋ*)♪バイバイ!」
リーダーのナギがログアウトしたあと、残ったメンバーたちはアイテム「ドラゴンの血」から魔力を抽出しないといけないとかで…
魔法使いの池内と魔法剣士寺井が呪文を唱えはじめた。見えない魔力がエネルギーの波の形を作りオーラが発生、剣と防具に注がれていく
元々透明感あった防具が完全に見えなくなったかと思うと黒色になった。剣の方も同じく透けて見えなくなってから、黒剣になった。
黒剣を魔法剣士の寺井が持つと、剣は透明になり見えなくなった。
見えない武器は罠に使ったり投げたりするのだそうで、防具は装備すると全身が透明化するのだそう
「このアイテム使ってプレイヤー同士な大会をやるんですよね?」
清十郎は話題探しのため、事前にネットで調ていた知識をテキトーに投げてみた。
ちなみに大会優勝者には100億円の賞金もでるとかで、
寺井
「そうそう、、私もそれに出るつもり。清十郎さんも、どうです?」
清十郎
「わたしは初心者だから無理ですよー
寺井
「そんなことないない、ドラゴン退治のときも動が機敏だし武器裁き上手だったし、何かスポーツをしていらっしゃる?」
清十郎
「今はしてませんが、剣道をかなり本格的にやってた時代、あります」
清十郎は若い頃は県大会で上位に入る程の実力者だった。家にはトロフィーがいくつも飾られてて、息子の清一もそれで影響されて物心ついた頃から剣道をやっていた。大きな大会にも出る程の実力はあったが、高校に上がったら息子は剣道よりもフェンシングの方がモテるからと言い、あっさり剣道を捨ててしまった
寺井
「剣道ができるなら、大会ではかなり有利ですよ」
清十郎
「そうなんですか、魔法とかはいいんですか?」
寺井
「戦闘前に一通り補助魔法でステータス上げればいけますよ、長期戦覚悟ですけど」
清十郎
「魔法のこと、全くわからない」
寺井
「大会では戦闘前なら仲間が魔法で協力してもいいんです。私も池内さんにステータスアップ魔法してもらいます。良かったら、清十郎さんも一緒にやります?」
清十郎
「え? でも…」
池内
「私は構わないよ。試してみたい魔法もあるし」
清十郎
「大会にはゴーストは使えないんですか?」
池内
「ゴーストはプレイヤーとして扱われるから2人扱いされるね
清十郎は正直なところ、ゴーストの方が自分より強いと思っていた
竹内
「ゴーストちゃんが、出るなら、私も大会に出てみようかな」
竹内は幽霊を怖がっていたが、しかしゴーストの恐怖を克服した事で、恐怖に向きあう事に前向きになっている。
池内
「ゴーストを大会に出すならレベルアップを兼ねて幽霊屋敷のイベントに挑戦しといた方がいいかも」
清十郎
「そういえば街の広場の掲示板で、幽霊屋敷探索を協力してくれるプレイヤーを募集してました
池内
「幽霊屋敷のイベントはゴーストがいないとクリアできないからね」
清十郎
「そういば、竹内さん幽霊屋敷は大丈夫なんですか?
竹内
「ゴーストちゃんが行くなら私も行くわ」
寺井
「なら、いまから、皆で行ってみないかい? 少し暇あるし、池内さんも、行きませんか?」
池内
「二人のお邪魔をしても良いのかしら」
清十郎
「あの、私達はカップルとかではなく…」
池内
「引きこもりの息子さんを探す為にも人脈が必要なのでしょう? 私達がいたら、仲間を作るのに邪魔ではないかしら」
確かに、メンバーとの雑談に気を取られてたら、ほかのプレイヤーに話しかける時間がなくなる
寺井
「なら、こうしないかい? 」
寺井はそう言うと外に出て、持っている剣に魔法をかけて、地面に絵を書き始めた。魔法効果なのか書かれる線が光って目立つ。
寺井
「このゲームは不特定多数の見知らぬ人に一気にメッセージを送信するのは基本的にできないのだけど、こうして地面に字を書いて置けば、通りすがりが読んでくれる。地面に清十郎さんのIDと伝えたい事柄を書いておけば心当たりあるプレイヤーから連絡がくると思う。幽霊屋敷の入口あたりに書いとけば、良いんじゃないかしら」
そう言うと寺井は、書いた地面を光らせる魔法と、書いた地面が他人に消されない様にする魔法の使い方を教えてくれた。
寺井
「今はまだレベルが足りなくて使えないと思うけど、今回は私が代わりに書いてあげる」
とはいえ清十郎は、どう書いていいのか、分からなかった。
例えば通りすがりに、『引きこもりの子を持つ親からのメッセージです。、子がこのゲームにハマり部屋から出なくなりまりました。つきましては子の居場所について心当たりがある人はメッセージを下さい』
という文面を書いたとして、あまり深刻さ伝わらない。かと言って長々と説明を書いていても、読みにくいだろうし、最後まで読まれないかもしれない。
親の恥を世間に公表している様でカッコ悪い気もする
竹内
「地面に音声を残す事はできないのでしょうか、できれば動画なら良いのですが」
竹内は先程まで図書館で魔法の仕組みを勉強していた。理論的には可能であるので質問した。
寺井
「残念だけと、ちょっと前までその魔法は使えてたのだけと、業者の宣伝が横行してしまって、迷惑行為なるからとメーカーに禁止魔法に指定されてしまったわ。解禁するにはメーカーに交渉しないといけない」
竹内は諦め、そして考えていた。どういった文章がこの場合最適なのかを
読み手を疲れさせないで、飽きさせなきで、共感してもらえる文章について
寺井
「こんな文章はどうでしょうか」
作品名:引き篭りニートの親、VRゲームにハマる 作家名:西中