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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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EMIRI 4 三つ股してる?大親友のストーカー

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 南刑事はその話を真剣に聞いていた。また単に彼女の思い込みなんじゃないかと、注意深く確認しながら。
「それで、鍵は交換済みだって話で、一応安心はしたんですけど。でも昨夜、カップ麺が食べた状態、つまり空っぽで台所に置いてあったんです」
「それには、思い当たるところが無いんですね?」
「はい、昨夜は親友と飲んで来て、かなり酔っ払った状態だったんで、もしかしたら、自分で食べたのかも知れないと思ったけど」
奈美は話すのをやめて少し考えた。
「・・・思ったけど?」
「そう思ったんですけど、変なんです。お箸が見当たらないんで」
「お箸って割り箸? それとも普通の塗り箸ってこと?」
「プラスチックだったと思います」
「あ、プラスチックの・・・いつも使ってるやつ?」
「はい、無いんです。ゴミ箱にもどこにも」
「侵入者が持って帰った?」
彼女は『さあ?』て感じで首を傾げたが、その顔が可愛い。
 南は不謹慎と思いながらも、少し楽しんで聞いていた。この事案を担当したいとも考えた。
「じゃ、お金とか、そんなのは盗まれてない?」
「多分大丈夫です」
「お金以外は? 例えば下着とか」
彼女は、眉をひそめて南を見た。
「ああ、よくあるんですよ。下着の侵入盗。だから、もしかして? と思って」
南は少し気まずく、早口で言った。
「私もそれ心配して確認したんですけど、盗まれてはないです」
「物色された形跡は?」
「それも無かったです。多分」
「じゃ、他に特に気になるようなことは、何かありました?」
「・・・こういう相談って多いんですか?」