小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

EMIRI 4 三つ股してる?大親友のストーカー

INDEX|28ページ/31ページ|

次のページ前のページ
 

 その日、奈美は郵便局に出勤し、恵美莉も大学へ登校していた。日中は留守にした状態で、晩に二人一緒に帰宅して、いつもの通り、監視カメラの映像を確認したところ、そこには玄関から鍵を開けて侵入して来た、小田の姿が記録されていた。二人はとてつもない恐怖にかられながら、その動画を確認した。

 それで終わりではない、その2時間後、今度は中居が、鍵を開けて侵入してくる様子が映し出された。まさかの二人目に、奈美と恵美莉は声も出なかった。

 更にさらにその3時間後、今度は大原までも、鍵を開けて入って来ていたのだった。二人はこの上ない恐怖を覚えた。まさか3人すべてが侵入犯だったとは。

 その日から奈美は暫く実家に戻った。
 以降、城西署の捜査チームは、容疑者が3人もいた事実により、一人ずつの現行犯逮捕ではなく、3人同時に逮捕する必要があると考えた。そして、念入りに3人を尾行し、奈美のアパートを訪れる様子は、すべて動画に記録され、証拠固めが行われた。職場から普段とは違う方角の、実家に帰る奈美を付ける、中居の姿も確認された。またアパートの部屋に設置された隠しカメラの映像も、北木が日々回収し、容疑者らの部屋内での行動もまた、詳細に把握された。それには筆舌し難い、とても情けない内容が映し出されていた。東出警部補は、容疑者3人が連携しているのではなく、別々に行動している事実を確認し、遂に3人のストーカーの逮捕状が別々に請求された。