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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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EMIRI 4 三つ股してる?大親友のストーカー

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第7章: 隠しカメラ



 翌日の日曜日は、北木刑事が奈美の部屋を訪れた。
「北木さん、わざわざありがとうございます」
「いいの。それより、予定とかあったんちゃう?」
「いやぁ、今はあんまり外出もしたくなくって、友達も心配して、昨日から泊ってくれてるんで」
北木は玄関に見たことがない、黒のスニーカーが脱ぎ置かれていることに気付いていた。そのサイズから女性だということも解っていた。
「お客さんがいるのに、お邪魔して大丈夫?」
「はい、紹介します。親友の恵美莉です」
「こんちわ、川崎恵美莉です」
「ええ、こんにちわ。お邪魔します。城西署の北木です」
「刑事さんすか? かっけー」
「ほな、これ取り付けたら、すぐ帰るさかい」
北木は、留守中に室内を録画できる小型監視カメラを持参していた。昨日、自宅侵入の被疑者が3人いることを聞いた東出警部補が、本格捜査に乗り出す指示をしたからだった。南刑事は、少し離れた路上に停めた捜査車両から、不審者の見張りをしていた。

「この辺がええかな?」
 北木はリビングのサッシの側に置かれたキャビネットの中に、カメラを置いた。
「ここやったら、そう簡単には見付からへんし、入口から真っ直ぐと和室も大体カバー出来ると思うわ」
つまり部屋に異変があれば、必ず撮影出来そうなポジションだった。
「それと、ここに姿見を移してくれへん? そしたら、死角の窓側も鏡に映るし」
「スゴイ。刑事さんスゴイね!」
興奮気味に恵美莉が言った。
「カメラはこのスイッチでスタンバイ。モノが動いたら検知して、自動的に撮影開始するさかい、外出の前にスイッチONやで。忘れたらアカンで」