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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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EMIRI 4 三つ股してる?大親友のストーカー

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「でもまだ油断出来ない状況だし、それにバスのストーカーも心配だよね」
「あ、あの人のこと、普段はなんにも気にしてなかったけど、このタイミングじゃ、そっちも心配で心配で」
「もし、ちょっとでも不審な点を感じたら、遠慮せず連絡してくれたらいいからね」
「その不審な点って言うのなら、やっぱり留守中に部屋の様子が変わってることなの」
「また、何か変化があった?」
「昨日シャワーして、シャンプーしてた時に気付いたんだけど、最近、排水口に髪の毛の塊が詰まってるのを見て気になってて、それをこの週末に掃除しようって思ってたのに、無くなってたの」
「髪の毛? 流れてったんじゃないの?」
「そんなに簡単に流れるようには思えないくらい、絡まってたはずなの。(笑)私、何恥ずかしいこと喋ってんの?」
ちょっと赤面する奈美。
「ははは、それを誰かが持って行っちゃったってわけ?」
「かも」
「でも、事件になりそうでなら無さそうな出来事ばっかりだよね。被害届に盗られたもの『毛』って」
「ふふふ、それじゃ駄目よね。いっそ下着ぐらい持って行かれないと」
「それなら警察もすぐ動きます」
「南くん、下着泥棒スキですね!」
奈美は思わず“君付け”で呼んだ。
「そんなわけじゃないよ。それ一番心配してるかなって思うだけだよ」
「それも触られてたりしたら、どうしよう」
「まず、侵入されてるか確認するために、罠を仕掛けとくってのはどう?」
「えぇー?どんなふうに?」
ドアにテープを貼っておいて、開けたら切れるようにしておくとか、ドアの内側にさりげなく綿くずを置いておいて、ドアを開けた風圧で動いてるか見るとか」
「おお。いいアイデア。さすが刑事さん、頼りになる」
「え。そんなぁ」
「いっそ、隠しカメラでも仕掛けとこうかと思ってるんです」