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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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EMIRI 4 三つ股してる?大親友のストーカー

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「昨日の晩は怖くて眠れなかったんです。ウトウトして目が覚めてばっかりで、気が付いたら、知らない男の人が私を見下ろして立ってて・・・」
「え! 誰か侵入者・・・」
「違うんです! 夢です夢。そんな悪夢を見るんです」
「そうですか、落ち着かないですよね。大原から何か連絡はありました?」
「それイヤだったんで、機内モードにしてましたけど、今朝電波繋いだら、ブーンブーンブーンって、3回も不在着信入ってました」
奈美は自分のスマホを持ち上げた。
「その後連絡した?」
「まだなんです」
「じゃ、昨日とても忙しかったから、バッテリーが無くなってて、今気付いたって、電話する?」
「そんなことしたら、今から会えるか聞かれそう」
スマホの画面を見ながら、奈美は心配そうに言った。
「じゃ、今日は約束があるって言えば・・・」
「どんな約束か聞いてきますよ。あの人、そんな性格なんです」
「じゃ、僕と会ってるってことにすれば? 何だったら電話代わるよ」
「え? そんなの・・・。でも、逆上しないかな?」
「それくらい危険人物だったの?」
「そうは思ってなかったんだけど、家の前ウロチョロ付け回されてたって判ったら、印象最悪でしょ」
「でも月曜にはまた顔を合わすわけだし、今は何事もなかったように謝っておくのが無難じゃない?」
「・・・ですね」
奈美は南に言われるまま、大原に電話した。側に付いている南刑事のおかげで、意外に堂々と無難に会話し、事無きを得た。