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亨利(ヘンリー)
亨利(ヘンリー)
novelistID. 60014
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EMIRI 4 三つ股してる?大親友のストーカー

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大原の不愉快なセリフに、奈美は警察だと言うわけにもいかず、
「アパートの管理の人です」
そして、すぐに送られて来たメールの添付ファイルを開いた。

(ん・・・? ・・・! ・・・!? ・・・!! ぎぇ~~~!!!)

 奈美は絶句した。暗くて顔はよく見えない。でもそこに映っている男は、隣で運転をしている大原に間違いなかった。
(・・・・・・予感的中・・・どうしよ!? 今最大ピンチっぽい)
奈美は慌てて考えた。当然この場から逃げ出す方法を考えているのだが、何か言い出さないといけないと焦るばかりで、いい考えなど浮かばなかった。

 PPPPPPPPP・・・

「はい! 井上です!」
[あ。見てくれた?]
「は、はい! 確認しました!これは大変ですね! すぐに行かないといけませんね!」
大原が横目で奈美を見たのを、雰囲気で感じたが、わざと演技を続けた。
[え? そんなに慌てなくてもいいですよ。この男が4回アパートの前を歩いてるんですが、4回とも2階を見上げてるんです]
「ええー! それは大変です! すぐ帰ります!」
[どうかされたんですか?]
「はい! 大変ですから!!」
[・・・ちょっと代わって・・・もしもし・北木です。井上さん、今トラブルに巻き込まれてるんじゃない?]
「そうかもしれません」
[まさか、写真の男と一緒?]
「そうです」
[その場を何とか離れられへん?]
「無理です。車の中です」
[保護が必要?]
「いえ、まだ、そんなわけでは・・・」