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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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205号室にいる 探偵奇談23

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ぞくぞくと背筋が粟立つ。205号室の錆びた扉の前に立ち、その周辺を撮影する。扉の左上にすりガラスの小窓。ガスも電気も勿論止まっている。ぼろい、という印象しかない。

「あ」

面白半分にノブをひねってみる。開いた。なぜ、鍵がかけられていないのだろう。冷えたドアノブから手を離し、興奮を抑えながらその場をこっそりと離れた。隣の空き地まで来て、潤は尾花と和多田にグループラインを送信する。

≪動画撮るぞ!今から集合!すげえとこ見つけた!場所は…≫

すぐに今から向かう旨の返事が返ってくる。

「よしよし」

スマホをポケットに戻し、夕闇に呑まれるアパートを空き地から見上げる。どの部屋の窓にもカーテンはかけられていない。205号室の窓辺に人影のようなものが見えた気がした。すぐに気のせいだと言い聞かせる。気が高ぶっているのだろう。早く中に入ってみたい!

日が落ちて暗くなる。侵入を試みるにはうってつけだ。尾花と和多田が合流したので、ここを見つけた経緯を話しながら先ほど撮った動画を見せる。

「やべえ、お供えものじゃん」
「中入れんのかよ!」

二人とも興奮気味に食いついてくる。ここなら今までにないインパクトのある動画が撮れるかもしれない。尾花が動画を回し、潤と和多田はスマホのライトを照らしながら、撮影が始まる。昔の特撮ヒーローの仮面をかぶり、学校を特定されないように制服を脱いで鞄に突っ込み、Tシャツと短パン姿になる。準備を整えた潤は尾花の構えるスマホに手を振る。

「こんばんは~突撃シリーズのお時間がやってきました!今夜はですね、偶然見つけた廃アパートに突撃したいと思いまーっす」
「いえーい」

声を潜めながら盛り上がる。