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ひなた眞白
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205号室にいる 探偵奇談23
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それから、どれだけの時間が経っただろう。どうやら、うとうとしていたらしい。
ふと目を開けると、窓からは明るい光が差し込んでいた。夜が明けたのだろう。窓から差す柔らかな光と、すずめの鳴き声。
「あ…」
助かったんだ。
「やった…!俺、助かっ――」
立ち上がった潤は、ふと上を見た。
よじ登ったのだろう。
扉にしがみついた眼球のない女が、上からじっと潤を見下ろしていたのだった。
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作品名:
205号室にいる 探偵奇談23
作家名:
ひなた眞白