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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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205号室にいる 探偵奇談23

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それから、どれだけの時間が経っただろう。どうやら、うとうとしていたらしい。
ふと目を開けると、窓からは明るい光が差し込んでいた。夜が明けたのだろう。窓から差す柔らかな光と、すずめの鳴き声。

「あ…」

助かったんだ。

「やった…!俺、助かっ――」


立ち上がった潤は、ふと上を見た。


よじ登ったのだろう。
扉にしがみついた眼球のない女が、上からじっと潤を見下ろしていたのだった。






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