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なんつっちゃって。でもウイルスというものは、別に人を殺したくて毒を持つわけじゃないだろう。
 
たまたま毒を持つだけのはずだ。宿主を殺すと自分達もおしまいだから、むしろ人間に死なれては困る。
 
そういうもののはずじゃないのか。ただし、狂犬病は違う。S・キングの『クージョ』が確か、ウイルスを持ったコウモリに犬が咬まれて狂犬になり、人を襲うというものだったが、つまり、そいつらは本来はコウモリなどを宿主としている。
 
アフェリエイト:クージョ(中古本)
 
のじゃないのか? 知らんけど。以前、上坂すみれさんがラジオで、
 
「『(江頭2:50の)ピーピーピーするぞ』を見ると自律神経が整うよ。エガちゃんがわたしの交感神経と副交感神経をつかさどっている」
 
とか言ってたが、それみたいなもんで、コウモリと狂犬病ウイルスはむしろ共生関係にある。〈彼ら〉にとってコウモリは大事な宿主様だけれども、犬や人間は違うから、死んだところで構わない。
 
のだけれども〈彼ら〉の出すコウモリにとってエガちゃんな物質が犬や人間に毒なだけだ。ウイルスには意志はなく、人を殺そうと思っておらず、平沢にしても帝国銀行椎名町支店で人を殺すつもりはなかった。素人だから荏原では毒が弱すぎて失敗し、椎名町では強過ぎちまって12人死んだ。
 
のではないかとおれは思うという話は前にしたが、コロナも同じで、なんとかいう船を襲って何割か死なせたような猛毒種は本来あるべき姿でない。だからすぐにいなくなって志村けんを殺せるだけのやつらしかもう後には残らないし、滅多なことでふたたび致死性を増したりしない。
 
のじゃないかと思うんだけど、どうなんだろう。別に〈貞子ウイルス〉じゃない。「くーる! きっとくーる!」とわめきたてる人間は来てほしいからそう言うのだ。成智英雄が秘密捜査官でいたいから帝銀事件はGHQの実験であってくれねば困るのと同じ。
 
なんじゃないかという気が毎日テレビを見ていてするな。おれの家でも昔、犬を飼っていた。おれが散歩させてたら、野良犬が寄ってきたので遊ばせてやった。そしたらどうもそいつらがジステンバーを持ってたらしい。急に元気が悪くなり、医者に診せたが手後れだった。
 
ジステンバーもウイルス性の病気という。そのとき医者は言ったという。ジステンバーは子犬の病気と思われてるが実は違う。犬が若くて丈夫なうちは感染してもなんともなかったりするが、歳を取るとダメなのだとか。
 
今のコロナウイルスのように。ウチの犬はそのとき10歳になっていた。子犬のときにワクチンを射ってもらっていたけれど、その効力はもう切れていた。
 
10歳くらいになっている犬を飼われている方は、ジステンバーの予防接種を受けさせてやってください。
 
マイカ4×4(フォーバイフォー) [電子書籍版]
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作品名:端数報告 作家名:島田信之