九死に一生
第2章 事故当日~診療に関する説明書~
バイク乗車中の事故により、〇〇ドクターヘリにて当院へ搬送されました。
現時点では、下記のように診断されています。
・外傷性クモ膜下出血
・顔面骨骨折
・頸椎棘突起骨折(C7、Th1,2)
・右第一肋骨骨折
・右気胸
・脾損傷
・恥骨結合離解
・左上腕骨骨折
・右橈骨骨折
・左腎損傷
・右第3第4中手骨骨折
腹腔内出血により、出血性ショック状態でありましたので、来院後すぐ輸血を開始、腹腔内出血に対して緊急開腹止血術を行いました。
重篤な脾臓損傷が認められ、やむなく脾臓摘出を行いました。
重篤な多発外傷であり、多部位損傷の検査・治療のため一時的閉腹で手術を終了しました。
術後のCTで上記のように診断し、上肢の骨折は固定と創部洗浄を行いました。
現在は血圧等落ち着いてきておりますが、再出血など状態悪化の可能性があります。
まだ輸血が必要な状態ですので、明日以降全身状態が安定すれば、止血の確認と閉腹術を行います。
脾臓摘出に関しては、肺炎球菌にたいする免疫が低下し、重篤になることが言われており、今後は肺炎球菌ワクチンの接種が必要となります。
※セカンドオピニオンをご希望の方はお知らせください。紹介状および検査結果などを準備いたします。
※説明内容に同意した後であっても、実施前であればいつでも同意の撤回ができます。その場合は医師・看護師に申し出てください。
〇〇〇 病院長殿
同席者自署または記名押印 △△ △△(患者との関係 )