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ようこそ、メル変の国へ────。

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「はーい!!」
「私、私!!」
住人たちと同じように妖精たちの中にも立候補した妖精も居ました。そして王子様は立候補した妖精たちを見回しました。しかし王子様の気に入る妖精は居なかったようでした。
「妖精たち、ありがとう…」
「なーんだ…」
「ダメだったかぁ…」
立候補した妖精たちはガッカリ…王子様はまたまた困ってしまいました。それから王子様はしょんぼりした様子で暗い暗い森の中へ歩いて行きました。

メル変の国には住人たちも近付かない不気味な暗い暗い森があったのです。王子様はそんな森の中へ来てしまったのです…
悩みに悩んだ王子様が気付いた時には、その森の奥へ奥へと進んで行ってしまったのです。そしてある物を王子様は見つけました。
「こんなところに茨の家があるぞ…」
王子様はその茨の家に興味を持ったのです。そして王子様はその茨で出来た家のドアを開けました。その茨の家の中に人影を感じました。
「誰か居るの?」
「…」
そこには王子様の予想通り、誰か居たのです。
「誰?」
「…」
そこには魔女が居ました。その魔女は元々はメル変の国の住人でした。しかしいつからか魔法を学び魔女になってしまったのです。そして誰よりも何よりも醜い姿へと変わってしまっていたのです…
そんな魔女に王子様は興味を示しました。
「君は魔女なの?」
「…」
「ねぇ!!」
「…」
魔女はなかなか答えてくれませんでした。しかし王子様はその魔女に声をかけ続けました。
「ねぇ、君は魔女?」
そうすると魔女はボソッとこう言いました。
「そうよ…私は誰よりも何よりも醜い魔女…」
その魔女は本当にすごくすごく醜い姿だったのです。それでも王子様はその魔女に興味を示したのです。