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誠に遺憾

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「で…私は、どう遇されるのですか?」

 漏れそうになる失笑を、どうにか抑える。

「教えを忠実に行った罪で、<地下界>に堕ちるので??」

「貴公の…<至高の存在>への多大なる貢献は、疑うべきもない」

 <大天上使>は再び、法壇の書見台に目を落とす。

「それを鑑み 罪一等を減ずる。然るべき場所で、身を慎んでもらいたい」

「謹慎すれば…<至高の存在>の慈悲により いずれは<天上界>に入る許可が得られる日が来ると?」、

「─ 本職ごときに、<至高の存在>の御心は 伺い知れない」

 さらに問いただそうとした私を、<大天上使>は遮った。

「<至高の存在>の名の下に、既に裁きはなされた。それに従うように。」

作品名:誠に遺憾 作家名:紀之介