オヤジ達の白球 81話~最終話
オヤジ達の白球(84)涙がとまらねぇ
「なに考えているんだ、あのばかやろう!」
祐介が血相をかえてたちあがる。
「球審。タイムだ!」
そう言った瞬間。すでに祐介はフェアグランドへ足を踏み入れていた。
(あら。1球目も投げないうちに、2度目のタイムですか・・・)
たいへんですねぇ今夜も、と、球審の千佳が目を細める。
試合中にとれる守備のタイムは3回と決まっている。
(今夜もなんだか荒れそうです。そんな気配がただよってきました。
うふふ・・・だから居酒屋さんチームの試合は大好きなんです)
作品名:オヤジ達の白球 81話~最終話 作家名:落合順平