オヤジ達の白球 81話~最終話
オヤジ達の白球(最終話)おとこたちの白球
一塁手が坂上へ顔を寄せる。
「おまえがもどってくるのを、待っていた。
すぐに戻って来ると思っていたが、予想外に1年間も待たされた。
おれたちはいくら待たされてもいい。
しかし。これ以上待たせるとリベンジにやってきた、消防チームが
気の毒だ」
三塁手も顔を寄せる。
「全力で投げることはねぇ。力を入れず、楽に投げればいい。
俺たちが守っているんだ。
どんな打球でも取ってやる。ぜんぶアウトにしてやるさ。
一年ぶりのゲームじゃねぇか。楽しくやろうぜ坂上」
一塁手と三塁手の顔を、遊撃手が怖い顔で睨む。
作品名:オヤジ達の白球 81話~最終話 作家名:落合順平