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小さな世界で些細な活動にハゲむ高校生たち 3

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「あのいかがわしい授業ですよね。まったく、先生は女の股に不潔な棒を挿入することで精子と卵子が出会うと述べていましたが、ワタシはそんなの信じませんよ。どういうシステムなのかは知りませんが、きっと口から口へ精子が送り込まれ、種々の消化液の難関をくぐり抜けた最強なる遺伝子保持者が、唯一の卵子へと到着できるのです。心ある命ですから、そちらのほうが、創造プロセスとして妥当です。元来人間というものは……」

 やばい、杏子さんが語り始めた。

「(超小声)杏子さんってオナったことねーのかな」
「(超小声)さ、さぁ……。おいお前、顔真っ赤だぞ」
「(超小声)杏子さんが初めてキモチよくなった姿想像したんだよッ。顔赤くせずにはいられるかッ。きっと俺が教えてあげる日が来るんだぜ!」
「(超小声)そのときは綺麗な印象を植え付けるんだぞ。美化部なんだからできるだろ、それくらい」
「(やや小声)当たり前だろんなもん。不潔じゃない、チ●コはめっちゃ綺麗なんだ。そう杏子さんに伝授してやる」

 一般的に、という意味ではないはず……。
 それはそうとして。レコミの去勢したい欲は、もしかしたらこの人が元凶なのかもしれない。

「さて、二人とも。もう片付いたので、行きますよ?」
「「は、はい!」」

 ようやく俺たちは、ポイントに向かい始めた。もう時刻は八時十五分だ。