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秋月あきら(秋月瑛)
秋月あきら(秋月瑛)
novelistID. 2039
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魔導士ルーファス(2)

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「妾に攻撃を仕掛けるとは良い度胸だ。お前の結婚なんて手助けしてやるもんか、明日の式もやめだやめだ、や〜めた!」
「こっちから願い下げじゃ! 勝手に式挙げたるわ!」
「勝手にやれるもんなやるがよい、妾がぶち壊してやるぞ!」
「ひとの幸せ壊して楽しいか、さてはモテへんな!
「絶世の美女を前にして、お前の眼は腐っとるのか?」
「腐っとるんはおんどれの頭じゃ!」
 言い合いをしているだけならいいが、二人の間には熱気と冷気が渦巻き、暴風が発生していた。
 怒れる風は噴水の彫刻を破壊し、近くにいた人々も吹き飛ばした。
 さら噴水や池の水も暴れ回り、辺りは暴風雨に晒されたように荒れに荒れた。
 もはやこの場には何人たりとも近づけまい。
 ……ハズだったのだが。
 空色ドレスが何食わぬ顔でふあふあっと現れた。まったく周りの惨状が見えてないご様子。
 しかも、争う二人の間に割って入って、
「聖カッサンドラ修道院がどこにあるか知ってるかい?(ふあふあ)」
 その場所はローゼンクロイツが下宿している場所だ。
 つまり、道に迷ったんですね!
 ローゼンクロイツ君ったら極度の方向音痴だから!
「は、は、はっくしゅん!(にゃ)」
 あっ、ローゼンクロイツがくしゃみした。
 そう……ローゼンクロイツは方向音痴なだけでなく、クシャミをしちゃうと大変なことになるのだ。
「きゃぁぁぁ〜〜〜っ!」
 セツの叫びが木霊した。