魔導士ルーファス(2)
ベゴッ!
「ふぎゃ!」
カーシャはルーファスを踏んだが眼中にない!
さらに後続の生徒たちもルーファスを踏んづけて行く。
ドドドドドドド!
瀕死状態のルーファスを遅れてやって来たピンクのストライプパンツが踏んづけた。
「うげっ」
もう声というか、空気の変な音だった。
「ルーちゃんごめん!」
最後にルーファスを踏んづけたのはビビだった。
意識が朦朧とするルーファス。
瞳に映るのは真上にあるパンツ。
「お尻を……お尻を触り……た……かった」
ガグッ。
力尽きたルーファス。
「ルーちゃーん!」
ビビの叫びが木霊した。
涙の粒を零すビビは誓った。
「ルーちゃんの犠牲は無駄にしないから!」
心を燃やして走り去るビビ。
だが、まだルーファスはちょっとだけ意識があった。
「犠牲とかいいから……保健室に……連れって……て……」
ガグッ。
今度こそ、ホントにホントに力尽きたルーファス。
ここでルーファスはリタイアしてしまうのかっ!?
作品名:魔導士ルーファス(2) 作家名:秋月あきら(秋月瑛)